空対空ミサイルってどれだけ飛ぶの?「米国製アムラーム」が最長射程を塗り替えた! 裏にはPRしなければならない切実な理由が

アメリカ空軍は2025年9月16日、フロリダ州エグリン空軍基地の空域において、空対空ミサイルAIM-120「アムラーム」の実射テストを行い、その過程において同ミサイルによる最長の飛行を成功させたと発表しました。

数値は言えないけど長射程をアピールするワケ

 ただ、今回の発表では肝心の飛行距離が明記されていません。それでも「史上最長距離を飛翔」とわざわざ発表したのは何故なのでしょうか?

 それは、長射程の空対空ミサイルの配備が世界各国で進んでいることが、大きく関係していると思われます。射程100kmを超えるミサイルはロシアと中国で開発・配備が進んでおり、ロシア製R-77MEや中国製PL-15はAIM-120と同等か、もしくはそれ以上の性能を持っているといわれています。特にPL-15については、その輸出モデルであるPL-15Eがパキスタン空軍において実戦で戦果を上げたとされています(公式には未確認)。

 AIM-120の性能上の優位性は絶対的なものではなくなりつつあり、その改良と性能向上をアピールするのは、自国の軍事力を誇示するだけでなく、これら外国製空対空ミサイルに対する牽制という意味もあると思われます。

 なお、アメリカ軍ではAIM-120の後継として、新型のAIM-260 JATM(Joint Advanced Tactical Missile:統合先進戦術ミサイル)の開発を進めています。このミサイルは、AIM-120を上回る長射程だと言われています。

【写真】空対空ミサイル「アムラーム」の大きさを兵士と見比べ

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雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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