「待望の鉄道」なのになぜか「旧来の川船」が選ばれる… 乗り心地もビミョー!? 巨大ショッピングモールアクセスの謎 タイ

バンコク市街に開業した「タイ最大級のショッピングモール」。そこは大河を渡る船便でのアクセスが中心だった“鉄道空白地帯”でしたが、待望の鉄道が開業してもなお、船便が優位なのはなぜでしょうか。

超ゆっくり→急加速の繰り返し!?

 ゴールドラインで採用されている車両および運行システムは、ボンバルディア(現アルストム)の「イノーバAPM 300」で、空港内のシャトルサービスで実績がありますが、市内交通では上海メトロの「浦江線」など、わずかな採用例しかありません。

Large 20250923 01

拡大画像

BTSゴールドライン。標準軌の列車となるシーロム線、スクンビット線から想像していると、かなり拍子抜けする(植村祐介撮影)

 その仕組みは軌道敷中央の案内軌条に沿って、ゴムタイヤを履いた2両編成が無人で走るという、日本で言うところの「新交通システム」ですが、路線形状に急カーブが多いため、カーブ手前で急減速し、左右に揺れながらカーブを通過したら急加速するという繰り返しです。

 線形がほぼ直線に近い空港内シャトルサービスであれば、こうした特性は問題にならないかもしれませんが、市内交通ではちょっと厳しいものがあるでしょう。

 ただこのゴールドラインを使ったアクセスは、”逃げ道”として頭の片隅にとどめておいたほうがいいかもしれません。

 なぜなら、アイコンサイアムでのイベント開催日など、夜間の一部の時間帯においては、サパーンタークシン駅への船(シャトルボート)が非常に混雑する場合があります。また悪天候時の船は、乗る場所によっては雨を避けられないこともあるからです。

 なおゴールドラインは将来的に、現在の終点のクローンサーン駅から北に延伸され、新設される「プラジャピポック駅」で、こちらも延伸を検討中の「パープルライン」と接続する計画があります。そうなるとチャオプラヤー川西岸を南北につなぐ、水上交通を補完する縦軸として注目されそうです。

 ただこの計画が実現すると、今度は輸送力が十分なのかどうか、そこがあらたな課題として浮かび上がってくるかもしれません。

【船アクセスも納得!?】これが「タイ最大級のショッピングモール」です!(地図/写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス