バイクが“5万9800円”の衝撃…! 18年後の価格は「え…!?」 チープでノロい「チョイノリ」なぜ今も人気なのか

2003年にスズキが発売した原付スクーターの「チョイノリ」は、極限まで作りを簡素化することで前代未聞の低価格を実現したバイクです。短命に終わった一方、その人気は今なお非常に高く、後継モデルの市販化も期待されています。

スペックは物足りないが、驚異的に安かった「チョイノリ」

 2003年にスズキが発売した原付スクーターの「チョイノリ」は、「バイクに乗りたい人は、ヘビーユーザーだけでない」「通勤・通学・買い物などのためだけにバイクを使いたい人もいる」という考えのもと作られた、廉価なバイクでした。

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日本のバイク史に残る小さな名車、スズキ「チョイノリ」。発売時の価格はなんと5万9800円だった(画像:スズキ)

 こうした“ちょい乗り”のニーズに応えるため、スズキは大幅なコストカットを実行しました。チョイノリは、当時スズキが販売していた他の原付スクーターより部品の総数を2割、ボルト・ナット類に至っては5割も削減し、エンジン出力も当時の平均であった4.7psを下回る2psとなりました。これはペダルの付くモペッドタイプのモデルを除けば、当時の国産原付バイクのなかで最も低い出力でした。

 その結果、チョイノリは新車価格5万9800円という前代未聞の低価格をひっさげてデビューし、大きな注目を浴びました。当然、チョイノリは非常にチープな作りで、スペック的にも貧弱ではあったものの、「ちょっと乗りたいだけのユーザーには、性能よりも手ごろさのほうが重要だろう」というスズキの思惑は的中。発売初年度には5万台を出荷するヒット作となりました。

 また、発売同年にはスポーティなカスタム仕様の「チョイノリSS」も追加され、こちらも話題に。簡素な設計が原因のトラブルも確かに多かったようですが、むしろその“ちょっと足りない”部分が魅力だと見るユーザーも多く、本来のターゲットユーザーであるライト層だけでなく、コアなバイクファンからも親しまれました。

 しかし、チョイノリは2007年8月、発売からわずか4年で販売が打ち切られました。これはトラブルの多さや人気の低下などによるものではなく、簡便な構造だったエンジンが、自動車排出ガス規制の強化に対応できなかったため。ある意味で革命的な存在だったチョイノリは、最終的に10万台以上が出荷されました。

【30ccでも走るの!?】これが“もっと非力”な「台湾のチョイノリ」です(写真で見る)

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