「電車の定期券でバスも」キャンペーン再開 田園都市線の混雑緩和へ 東急
さまざまな対策を行ってきた東急
実施の背景には、田園都市線における朝の混雑があります。東急ではこれまでも田園都市線において、列車の増発や準急の設定、最混雑時間帯を避ける「オフピーク通勤」を促すキャンペーンなどで混雑解消を図ってきました。「バスも!」キャンペーンもその一環で、最混雑区間である池尻大橋~渋谷間で交通手段の選択肢を広げる試みといいます。なお、2017年以降は早朝の列車を増発し、オフピーク時間帯の着席機会を増やす予定だそうです。
このキャンペーンについて、東京都市大学の明石達生教授は「渋谷駅の雑踏を通らずに、最寄りのバス停から通勤する快適さを体験して頂くことは意義のあること」とし、「国道246号線ではバス専用レーンが設けられ、頻繁にバスが来ても遅れが発生しにくい。交通混雑の決め手はピークカット。ピーク時間帯に鉄道からバスに移る通勤客が少しでもいれば、その分が確実に混雑対策として期待できる」といいます。
東急は、「これ以上ピーク時間帯の運転本数を増やすことは難しいものの、少しでも混雑緩和につながる施策を推進することで、より魅力ある沿線の実現を目指していきます」としています。
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