新幹線史上最高の“万能選手”さらば!「E3系」のスゴすぎる経歴 足湯つき 車内が美術館 誰とでも連結!?

JR東日本の新幹線E3系が、2025年内に定期運行を終了する見込みです。1995(平成7)年に登場して以来、様々な路線や列車として使われるとともに、いろいろな姿に改造されてきました。その「万能選手」のような経歴を振り返ります。

山形新幹線のE3系

 山形新幹線には、1999(平成11)年の新庄延伸に際してE3系1000番代が導入されたほか、2008(平成20)年に登場した改良形のE3系2000番代が「つばさ」の主力となりました。いずれも7両編成で、L編成とも呼ばれています。

 従来のE3系は普通車自由席の前後間隔を狭くして座席数を増やしていましたが、E3系2000番代は自由席も指定席と同じ間隔に揃えています。なお、山形新幹線では2022年3月から全車両を指定席としています。

 E3系2000番代は前面の前照灯デザインが変わり、ライトの上部が丸い輪郭に。さらに内装は、普通車の座席を紅花の赤系にしたほか、客室にコンセントを設置しています。

 山形新幹線のE3系は当初、車体の上半分がシルバーメタリック、下半分が明るいグレーに塗られ、グリーンのラインが添えられていました。

 2014(平成26)年からは、山形県出身の工業デザイナー・奥山清行氏(KEN OKUYAMA DESIGN)の手により新しいデザインに。外観は蔵王ビアンコ(白)を基に、おしどりパープル(紫系)を前面と屋根にかけて添えているほか、おしどりパープルと蔵王ビアンコの間には紅花イエローを側面に、紅花レッドを前面に添えています。

 2023年にはL65編成が昔の銀色の塗装に戻り、ファンの間から「銀つば」とも呼ばれています。

「つばさ」も東北新幹線内でE2系などと連結し、福島で連結・切り離しを行う列車のほか、連結・切り離しを行わずに単独走行で東京まで発着する列車もありました。連結相手は「やまびこ」として運転された200系・E2系・E5系のほか、「Maxやまびこ」として運転された2階建て車両のE4系もありました。また、「つばさ」用のE3系も東北新幹線内の「なすの」に使用されています。

【これぜーんぶ同じ車両!?】改造されまくった歴代E3系たち(写真)

最新記事

コメント