なぜ電車で同窓会? 30~40代がターゲット、そこにあるねらいとは 西武

同窓会電車の背景に「課題」と「ねらい」

 西武鉄道は、このような「同窓会電車」を企画した背景として「人口減少」を挙げています。

 現在、日本の人口は自然減少に転じており、減少幅は拡大傾向にあります。このような状況下で鉄道の利用者数を維持するには、沿線価値を高め、実際に住んでもらうことが必要です。

「同窓会電車」のターゲットは、西武鉄道によると30代から40代といいます。国土交通省「平成26年度 住宅市場動向調査」によると、住宅を取得した世帯主の平均年齢は、39.4歳(分譲戸建住宅)から44.1歳(中古マンション)。今回の同窓会をきっかけに、西武沿線に戻ってきてもらい、さらに住んでもらうのがねらいです。

「同窓会電車」の“仕掛け人”である西武鉄道運輸部の浅野雅明さんは、「今回の企画が、西武線のことを思い出していただけるきっかけになればと。また、西武線のことをよく知らない人には、『おもしろいことをやっている』と感じていただいて、沿線を選ぶ際のきっかけになればと思っています」と話します。

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