主任務は「撃墜されること」 F-16原型の「ドローン」、米空軍で実用化

使い捨て化されるF-16、実はまだ量産中

 そもそもF-16は、それ自体がいまだロッキード・マーティン社の工場において量産中であり、アメリカ空軍にも約1000機が主力戦闘機として現役で残っている、強力な戦闘能力を持つ機種です。F-35Aの導入によって現役を退くとはいえ、それを早々に使い捨ててしまうのですから、アメリカ空軍の凄さが垣間見えているといえるのかもしれません。

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F-4「ファントムII」を原型とするQF-4。ミサイルに追跡されつつ飛行中(写真出典:アメリカ空軍)。

 アメリカ空軍は2019年までに、120機のQF-16購入を計画しており、2025年までのあいだに210機まで拡充することも見込んでいますが、そののち、さらに多くのF-16がQF-16になる可能性もあります。

 QF-16化した機体は、すべてが撃墜される運命にあります。ただごく一部の運が良い機体は博物館行きになり、そこで余生を送ることができるかもしれません。

【了】

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コメント

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6件のコメント

  1. 50年来の航空ファンです。
    昨今は「ドローン」といえば小型の無人ヘリコプターを指すことが一般的な感じですが、昔(それこそ半世紀ほど前)は飛行機で引っ張るグライダーの様な標的機を指すこともありました。
    この記事を読んで、すごく変わってきたなあと想っているところです。

  2. 耐用年数の切れかけた老朽機をドローン化したのでは?
    いずれはF15の標的機も現れるかも。

  3. 日本も見習うべきだな。

    • かつて日本にもF-104改装のUF-104が10機前後存在して硫黄島をベースにミサイル標的として運用されてました。日本でもF-4を数十機単位で改造して平時標的機有事には無人攻撃機、無人妨害電波投射機、あるいは囮機として使用すべきかも。最もその場合の最大の課題は運用基地でしょうが。

    • ジャンルは違うけど、私は「ラジコン戦艦」摂津のことを思い出していました

  4. 当然、'70年代末から導入されたF-16Aがベースでしょうね、砂漠でモスボールされてるのを再生するのかな
    F-15AやF/A-18Aもモスボールされてるし、退役したこの世代の機体の再利用法としては適切