列車の行先表示器 「主流」ゴシック体のなかで明朝体が現れたワケ
列車の前面や側面で「特急」などの種別や行き先などを表示する「行先表示器」。その文字の書体は、いわゆる「方向幕」の時代からゴシック体が使われてきました。しかし、一部のLED表示器では明朝体が見られます。視認性ではゴシック体に劣るとされる明朝体が、なぜ使われるのでしょうか。
太さ均等のゴシックが見やすいとされているが…
多くの鉄道車両は前面や側面に、「特急」などの列車種別や、行き先の駅名などを利用者に知らせる「行先表示器」を備えています。そこで使われる書体は、幕に文字を書いた「方向幕」と呼ばれた時代からゴシック体が主流。国鉄時代には「スミ丸ゴシック」「JNR-L」など独自のゴシック体も作られ、現在では「新ゴ」「丸ゴ」といった汎用のゴシック体も使われています。1画ごとの太さがほぼ均等なゴシック体は、一般的に視認性に優れるとされており、道路標識の文字もほぼ全てがゴシック体です。
一方、筆の止めやはね、払いを表現した明朝体は、同じ文字のなかで細い部分と太い部分が存在。長文では読みやすいとされるものの、パッと見た視認性では、ゴシック体に劣るとされます。
しかしそうした明朝体が、LEDを使った列車の行先表示器で見られます。JR西日本では、1989(平成元)年に登場した221系電車以来、多くの車両で側面にあるLED式の行先表示器で明朝体を採用。私鉄でも東武鉄道や東京メトロ、東急電鉄、小田急電鉄などの車両に明朝体のものが見られます。なぜLED式の行先表示器では、明朝体を採用する場合があるのでしょうか。
これは全く逆で、LED黎明期から少し前までは明朝体が主流だったが、最近はゴシック体がそれに変わりつつあるという話。新車で明朝体を採用している例はほぼないと言って良い。
確かに「回帰」という言葉遣いには違和感ありますね。挙がっている一例が本当に一例にしかすぎないので、せめて「メトロでは〜〜年製造の〜〜系まで例外なく明朝体、15000系からはゴシック体。東急では〜〜」のような表が書けるくらいには取材を進めてほしいような気がしました。また、駅の発車標やバスの行先表示器などについても知りたいです(最近ATOSの16ドットフルカラーLEDが出てわけがわからなくなってきてますが)。
写真に写っている東武50000よ、「○号車」単独表示だけはやめてくれ……
明朝体は交互に表示される中国語・韓国語の文字イメージが強く、ゴシック体ではないと日本語表示にも違和感を感じてしまいます。個人的にはヤッパリ「ゴシック体」の日本語表示の方が格段に見やすい。
おまけで・・・LED表示機の多くが、駅間を走行中は消灯してしまいますよね?
LEDなので節電とは言え電気消費量なんてゴク僅かの筈だし、寿命を考慮であれば多国語交互表示による点滅は停止させて駅間は日本語表示ダケの常時点灯にして欲しいですよ!
地理的に不案内な地域では通過して行く電車の行先表示をみて、方角の見当をつける事が以前は良くありました。皆さんはそんな活用法はしてませんでしたか?
LED表示器は写真に撮ると表示が見切れることから分かるように、ものすごい速さで点滅しています(ダイナミック点灯)。そのため「常時点灯」にしたところで結局は残像の速さで点滅しているわけであり、特定の素子に負荷がかかってその素子の寿命が短くなります。
たまに一部分だけ常時点灯or消灯していたり、表示がズレているものを見かけますが、駅間で消灯している行先表示器の場合は比較的起こりにくいようです。
そもそも地理的に不慣れな場所では行きたい場所の方角すら見当がついていないので、列車の行き先表示を見たとしても私には参考にならないです……
小田急は明朝体からゴシック体に替わってきてる。
記事の内容とはちょっとずれるがJR西の225系の新しいやつは「新快速」とかの種別まで普通のゴシック体になってしまってちょっとショボーンてなる。あのロゴがかっこええのに。