列車の行先表示器 「主流」ゴシック体のなかで明朝体が現れたワケ
背景に機器の制約 「ゴシック回帰」も
鉄道車両用の行先表示器を製造するコイト電工によると、機器の導入にあたって鉄道事業者にいくつかの書体を提示したうえで、見やすいものを決めてもらった結果、明朝体を選んだ事業者があるそうです。
「ドットの集まりを光らせることで文字を作り出すLED式の行先表示器は、1文字あたりのドット数に制約があります。画数の多い漢字などは、線の太さを均等にするよりも、画ごとに違いを出したり、止めや払いを表現したりした明朝体のほうが良い場合もあります」(コイト電工)
しかし色数が限られていたLEDに、近年、マルチカラーのものが登場するなど、機器の性能がアップ。それにつれて、ゴシック体へ回帰しているともいいます。
「特にマルチカラーLED表示器の場合は、ほとんどゴシック体です。表示器の更新にともなって明朝体から変更した車両もあります。やはり、線の太さが均等であるゴシック体のほうが見やすいというお客さまが多いです。私たちもいまは、基本的にはゴシック体を推奨しています」(コイト電工)
一例を挙げれば、東京メトロでは2010(平成22)年登場の東西線15000系以降に製造された電車の行先表示器は、すべてマルチカラーLEDで、ゴシック体が採用されています。機器の制約から生まれた行先表示器の明朝体、今後は数を減らしていくかもしれません。
【了】
これは全く逆で、LED黎明期から少し前までは明朝体が主流だったが、最近はゴシック体がそれに変わりつつあるという話。新車で明朝体を採用している例はほぼないと言って良い。
確かに「回帰」という言葉遣いには違和感ありますね。挙がっている一例が本当に一例にしかすぎないので、せめて「メトロでは〜〜年製造の〜〜系まで例外なく明朝体、15000系からはゴシック体。東急では〜〜」のような表が書けるくらいには取材を進めてほしいような気がしました。また、駅の発車標やバスの行先表示器などについても知りたいです(最近ATOSの16ドットフルカラーLEDが出てわけがわからなくなってきてますが)。
写真に写っている東武50000よ、「○号車」単独表示だけはやめてくれ……
明朝体は交互に表示される中国語・韓国語の文字イメージが強く、ゴシック体ではないと日本語表示にも違和感を感じてしまいます。個人的にはヤッパリ「ゴシック体」の日本語表示の方が格段に見やすい。
おまけで・・・LED表示機の多くが、駅間を走行中は消灯してしまいますよね?
LEDなので節電とは言え電気消費量なんてゴク僅かの筈だし、寿命を考慮であれば多国語交互表示による点滅は停止させて駅間は日本語表示ダケの常時点灯にして欲しいですよ!
地理的に不案内な地域では通過して行く電車の行先表示をみて、方角の見当をつける事が以前は良くありました。皆さんはそんな活用法はしてませんでしたか?
LED表示器は写真に撮ると表示が見切れることから分かるように、ものすごい速さで点滅しています(ダイナミック点灯)。そのため「常時点灯」にしたところで結局は残像の速さで点滅しているわけであり、特定の素子に負荷がかかってその素子の寿命が短くなります。
たまに一部分だけ常時点灯or消灯していたり、表示がズレているものを見かけますが、駅間で消灯している行先表示器の場合は比較的起こりにくいようです。
そもそも地理的に不慣れな場所では行きたい場所の方角すら見当がついていないので、列車の行き先表示を見たとしても私には参考にならないです……
小田急は明朝体からゴシック体に替わってきてる。
記事の内容とはちょっとずれるがJR西の225系の新しいやつは「新快速」とかの種別まで普通のゴシック体になってしまってちょっとショボーンてなる。あのロゴがかっこええのに。