ジャパンモビリティーショーの一角に「とんでもない乗りもの」がいたのですが… 確かにEVだが“圧倒的な奇抜さ” 出展したのは東京都!?
「ジャパンモビリティショー2025」で一際目立つ1台がありました。亀の形をしたボディの上に、巨大なヤグラが乗るこのクルマは、東京都も認めた「未来の山車」です。
未来の祭りのための斬新モビリティ
2025年11月9日まで東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」では、大手自動車メーカーのコンセプトモデルや、最新モビリティが多数出品されていますが、そうしたなかで、一際目立つ1台がありました。しかも、出展者が“自治体”です。
そのモビリティは、亀の形をしたボディの上に巨大なヤグラが乗り、そのヤグラの周囲には巨大モニターやスピーカーが設置されています。ヤグラの上部には、東京都の各市区町村の名称が書かれた提灯がびっしり掲げられているというものです。
その名は「ツナグルマ」。これまでモータースポーツ、医療、福祉などの分野で新しい乗りもののデザインを提案してきた株式会社RDSと、伝統的な太鼓や神輿などの祭り道具を製造する宮本卯之助商店がタッグを組んで開発した「未来の山車」だといいます。EVベースの自動走行システムを導入していて、関係者によれば「2人でも山車を引っ張ることができる」とのことです。
「ツナグルマ」は伝統をしっかり継承しながら、未来へと紡いでいく文化の掛け合わせ「伝統×未来のコラボレーション」をテーマにしているとのこと。
東京都の主催で春に開催された「SusHi Tech Tokyo 2025」の未来体験パビリオンで一般公開され大いに注目を集め、以降も様々なイベントで展示されたほか、「神田祭」などの伝統的な祭りにも参加しているそうです。
その“過剰”とも思える見た目は、昭和世代にお馴染みの『ヤッターマン』の登場人物たちのマシン群、あるいは『チキチキマシン猛レース』のマシン群を連想させますが、しかし、何もふざけているわけではありません。東京都も認める理由には真面目なコンセプトと、「未来の山車」としての構造があります。
まず、ヤグラには、伝統的な檜原産杉を活用した太鼓を鎮座させながら、お囃子隊が演奏できるステージを用意。その周囲に冒頭で触れた巨大モニターやスピーカーを設置し、なんとDJブースも備えています。
そして、それを支える亀にはドライバースペースもあり、ブレーキ制御と方向操作ができるようになっています。亀のボディはカラー変更が可能なLEDテープが散りばめられており、「未来の提灯」も表現できます。





コメント