ジャパンモビリティーショーの一角に「とんでもない乗りもの」がいたのですが… 確かにEVだが“圧倒的な奇抜さ” 出展したのは東京都!?
「ジャパンモビリティショー2025」で一際目立つ1台がありました。亀の形をしたボディの上に、巨大なヤグラが乗るこのクルマは、東京都も認めた「未来の山車」です。
人口減少によって起こる「お祭り維持の難しさ」にも呼応
JMS2025の「SusHi Tech Tokyo 2025」(東京都)ブース担当者によれば、「人口減少によって起こり得る『お祭り維持の難しさ』を支えるモビリティでもある」といいます。
「環境負荷にできるだけ配慮したサステナブルな車体なだけでなく、各地で起きている『人口の減少による、お祭り維持の難しさ』にも対応したモビリティです。たとえば、EVアシストによって、2人などの少人数でも車体を引っ張ることができたり、伝統的なお祭りを世代を超えて楽しめるよう、DJブースなどを設置しています。伝統的なお囃子隊と共鳴する音楽などを流すことで、お祭りの『伝統×未来』を支えるモビリティになっています」(『SusHi Tech Tokyo 2025』ブース担当者)
ダイナミックで大胆な見た目の「ツナグルマ」ですが、そのコンセプトや伝統の継承への思いは実に細やかで、特にこの点に東京都も認めるに至ったことがうかがえます。
今後も様々なイベント、祭りの場にお目見えするという「ツナグルマ」。日本の伝統文化である「祭り」を、この亀が「未来」へと連れていってくれることが期待されます。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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