これが「次のベンツ」なのか…? ここまで振り切ったか「最高級ミニバン」 “走るクラブ”か、はたまた“宇宙船”か

「ジャパンモビリティショー2025」のメルセデス・ベンツブースで多くの注目を集めていたのが、ミニバンであるVクラスのコンセプトモデル「ビジョンV」です。まるで宇宙船のような1台に仕上がっています。

車内空間は宇宙船?クラブ?

 さらにビジョンVのコンセプトを強く表現するのは、非日常空間を実現した車内空間です。

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ハッチの周囲を覆うように装備されたテールランプは450個以上のルーバーを使用(画像:メルセデス・ベンツ)

 クリスタルホワイトを基調としており、まさに豪華な宇宙船のようです。何段ものクッションが分割されたリクライニングシート、42個のスピーカー、格納式の65インチシネマスクリーン、オリジナルのチェス、ゲーム用コントローラーなどを装備しています。前部・後部の間には明確な仕切り板があり、前部からは後部の様子が見えません。

 様々なアンビエントライトで彩られたその空間は、高級クラブのダンスフロアから少し離れたラウンジのようなイメージも思い浮かびます。それが、「移動するラグジュアリーラウンジ」に対するメルセデス・ベンツの思い描くイメージなのかもしれません。

報道陣「あ然…」

 このビジョンVに、多くの報道陣がビジョン熱い視線を寄せていましたが、見終わった大半の人たちが「……うーん」と口ごもって帰っていくのを目にしました。

 ビジョンVの斬新性を前に、多くの人が「良いんだか悪いんだか、今はちょっとよくわからない」という感想を持ったのではないでしょうか。おそらくは一般ユーザーはもちろん、既存のベンツユーザーの間でも似たような感想を抱くのではないかと思います。

 確かに斬新すぎる1台ですが、「次世代のメルセデス・ベンツはこうあるべきなのだ!」と強く示したのがビジョンVのようにも感じます。

 ビジョンVはコンセプトモデルではなく、2026年に市販が決まっています。富裕層やVIPが想定されるとは思いますが、市販後、ビジョンVの評価はさらに明確に分かれるようにも感じました。

【なんという異形シート!】これが「ビジョンV」の車内です(写真)

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Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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