外見で展示内容がわかる建物も 交通博物館の「お国柄」スイスの場合は?

日本のみならず、世界各地にある交通系博物館。それぞれの地域らしい個性があり、2016年にあることで日本を抜いたスイスのものも、「らしい」内容でした。しかし、「世界で変わらないこと」もあるようです。

今年、日本を越えたスイス その立役者が博物館の玄関に

「スイスの交通」にとって、今年2016年はとても大きな年。アルプス山脈を南北に貫く鉄道トンネル「ゴッタルドベーストンネル」が6月1日に開業したからです。その長さは57.1kmと、日本の青函トンネル(53.9km)を抜き鉄道トンネルとして世界最長。12月11日から列車の定期運行を開始し、“本開業”します。

 2016年8月に「スイス交通博物館」を訪れた際、その玄関付近には“大きな円盤”が待っていました。「ゴッタルドベーストンネル」を実際に掘削したトンネルボーリングマシン(TBM)の“頭”です。

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「スイス交通博物館」の玄関付近に展示されている「Sissi」(2016年8月、恵 知仁撮影)。

 簡単にいえば、トンネルを掘削するドリルの先端部分です。直径は9.43m。ゴッタルドベーストンネルの掘削ではこれが複数使用されており、そのうち「Sissi」という名前が付いたものが、この「スイス交通博物館」で展示されています。ちなみに「Sissi」のほか、「Heidi(ハイジ)」と「Gabi 1」「Gabi 2」がいるそうです。

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ゴッタルドベーストンネルで運行される予定である電車EC250の模型(2016年8月、恵 知仁撮影)。

 ゴッタルドベーストンネルの列車が通過する部分は、青函トンネルのような同じトンネルへ2本の線路を敷設した「複線トンネル」ではなく、線路1本だけの「単線トンネル」が2本という構造です。アルプスの地中へそうしたトンネルが掘られている様子や、各所における地質を表した模型の展示なども、「スイス交通博物館」では行われていました。なお、ゴッタルドベーストンネルの設計最高速度は250km/hです。

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