外見で展示内容がわかる建物も 交通博物館の「お国柄」スイスの場合は?

日本のみならず、世界各地にある交通系博物館。それぞれの地域らしい個性があり、2016年にあることで日本を抜いたスイスのものも、「らしい」内容でした。しかし、「世界で変わらないこと」もあるようです。

大井川鐵道、信越本線碓氷峠とスイス人の関係

「スイス」といえば、「登山鉄道」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。

 また、かつて国鉄の信越本線・横川~軽井沢間(碓氷峠)で使用され、現在の日本では大井川鐵道が採用する、車両側の歯車と歯形のレールをかみ合わせて急坂を上り下りをする方法「アプト式」は、スイス出身の技術者カール・ローマン・アプト氏がその名の由来です。

 スイスの交通博物館には、当然のようにその展示がありました。

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「スイス交通博物館」の「ラック式鉄道」見本。左からリンゲンバッハ式、ロヒャー式、シュトループ式、アプト式(2016年8月、恵 知仁撮影)。

 こうした、車両の歯車と線路側の歯形レールをかみ合わせて急坂を克服する方法は「ラック式鉄道」といい、先述の「アプト式」はそのひとつです。それらいくつもある「ラック式鉄道」の仕組みが展示されているのは、「登山鉄道大国スイス」らしいところといえるでしょう。

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「スイス交通博物館」で鉄道模型のジオラマに見入る子どもたち(2016年8月、恵 知仁撮影)。

 日本、そして世界各地で個性がある交通系の博物館。ですが筆者(鉄道ライター:恵 知仁)がこれまで訪問した国内外の交通系博物館で、変わらないものもありました。目を輝かせる子どもたちの姿です。「スイス交通博物館」は来訪者がスイスで最も多いミュージアムといわれ、同国では多くの子どもたちが一度は行くような場所といいます。

●取材協力:在日スイス大使館

【了】

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