外見で展示内容がわかる建物も 交通博物館の「お国柄」スイスの場合は?
大井川鐵道、信越本線碓氷峠とスイス人の関係
「スイス」といえば、「登山鉄道」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。
また、かつて国鉄の信越本線・横川~軽井沢間(碓氷峠)で使用され、現在の日本では大井川鐵道が採用する、車両側の歯車と歯形のレールをかみ合わせて急坂を上り下りをする方法「アプト式」は、スイス出身の技術者カール・ローマン・アプト氏がその名の由来です。
スイスの交通博物館には、当然のようにその展示がありました。
こうした、車両の歯車と線路側の歯形レールをかみ合わせて急坂を克服する方法は「ラック式鉄道」といい、先述の「アプト式」はそのひとつです。それらいくつもある「ラック式鉄道」の仕組みが展示されているのは、「登山鉄道大国スイス」らしいところといえるでしょう。
日本、そして世界各地で個性がある交通系の博物館。ですが筆者(鉄道ライター:恵 知仁)がこれまで訪問した国内外の交通系博物館で、変わらないものもありました。目を輝かせる子どもたちの姿です。「スイス交通博物館」は来訪者がスイスで最も多いミュージアムといわれ、同国では多くの子どもたちが一度は行くような場所といいます。
●取材協力:在日スイス大使館
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