スズキへの対抗心むき出し!?「ダックス」の伝説的派生モデルが、40年後に“化けた”件
1960年代に“レジャーバイク”という新ジャンルを築いたホンダは、1969年に新モデル「ダックス」を発売。徐々にバリエーションを拡大していきましたが、なかでも少々異色なのが1973年に登場した「ノーティダックス」です。
手の込んだ派生モデルだった「ノーティダックス」
1960年代、“レジャーバイク”という新ジャンルを「モンキー」で築いたホンダは、1969年に新たなレジャーバイク「ダックスホンダ」を発売しました。ダックスは徐々にバリエーションを拡大していきましたが、なかでも少々異色なのが、1973年に登場した「ノーティダックス」です。
基本形であるダックスホンダは、その名の通り胴長なダックスフントを思わせるデザインが特徴です。T字型のバックボーンフレームを持ち、エンジンは前後に90度横向きで搭載。さらにガソリンタンクの位置はシート下という、非常に個性的なバイクでした。
1972年デビューの「マイティダックス」に続いてリリースされたノーティダックスは、ダックスの名を冠しつつも、外観の印象も構造も異なるモデルでした。フレームは鋼管ダイヤモンドフレームに変更されたほか、エンジンもダックスのカブ系ユニットに代わり、実用バイクの「CB50」用4サイクルOHVエンジンを搭載。
また、エンジン自体も通常のバイクと同じく直立でマウントされたほか、ガソリンタンクもハンドルとシートの間に置かれる、一般的な配置となりました。タイヤは前後ともに10インチサイズの極太タイプを採用しており、走破性の高さを売りに支持を伸ばしていたスズキの「バンバン」への対抗姿勢も感じられます。




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