「だから『エイプ』なのか…!」ネーミングがウマすぎる!? ホンダもう一つの“猿”系バイクに今こそ注目のワケ
1990年代の日本のバイクシーンでは、多種多様なモデルや楽しみ方が人気となった一方で、「今、改めてベーシックな原付を」という“原点回帰”のニーズも次第に高まっていきました。ホンダはその声に応え、「エイプ50」を発売しました。
さまざまなジャンルの“集大成”な1台「エイプ」
1990年代の日本のバイクシーンでは、ネイキッドタイプやビッグスクーターの流行、旧車やカスタム文化の過熱など、多種多様なバイクの楽しみ方が生まれました。こうした時代を経て「改めてベーシックな原付を」をと、各ブームがほぼひと段落しはじめた2001年にホンダが発売した新モデルが「エイプ50」でした。
エイプ50は、公道走行ができないモトクロッサーの「XR80R」をベースに、バイク本来の楽しみを重視して開発された原付バイクです。当初のモデルは、ホンダの原付で初のバッテリーレスタイプであるなど、設計は極力シンプルにまとめられた一方、幅広のハンドルやワイドタイヤを装着。1990年代より人気を獲得しつつあった、ダートトラッカータイプのような雰囲気を持っていました。
また、4ストローク式エンジンを直立方向に搭載し、リターン式の5速ミッションを組み合わせたのは、ホンダでは1983年に生産を終了した「R&P」以来、約18年ぶり。昔のタイプの原付を2000年代に蘇らせたモデルでもありました。
“エイプ”は英語で「類人猿」「尾のない猿」を意味するネーミングでもあり、ロングセラーのエンジン横向きレジャーバイクである「モンキー」(=“尾のある猿”の意)に対して、バイクファンからは「エンジン(猿人)が立った!」とも言われたようです。
翌2002年には、排気量99ccの「エイプ100」もラインナップに加わったほか、限定3000台の「スペシャルカラー」バージョンなども登場。さらには、42通りものボディカラーが選べる「カラーオーダープラン」も開始され、ユーザーのニーズにきめ細かく応えていきました。





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