鉄道、道路の「上り」「下り」はどう決まる? 上下逆転のケースも
「上り」は東京方面とされる場合が多いですが、鉄道や道路では必ずしもそうでない場合も。地域や路線によっても異なる「上り」「下り」。どうやって決まっているのでしょうか。
起点と終点に関係 なかには例外も
お盆や年末年始における高速道路の渋滞予想では、よく「東名上り、最大○km」などと報じられています。この「上り」「下り」について、東名高速がそうであるように、東京方向が「上り」、東京から離れる方向が「下り」と思っている人も少なくないかもしれません。しかし実際は、鉄道でも道路でも、路線には起点と終点が定められており、原則として起点方向が「上り」、終点方向が「下り」とされています。
鉄道では多くの場合、路線の起点が東京に近いほうとされています。しかし、東京都と愛知県を結ぶJR中央本線は、『鉄道要覧』(国土交通省鉄道局監修)では名古屋駅が終点とされていますが、塩尻駅(長野県塩尻市)を境に西側の区間では、例外的に名古屋行きが「上り」列車として運行されています。
例外は高速道路にも。北陸自動車道は、「高速自動車国道の路線を指定する政令」では新潟市が起点で、滋賀県の米原市が終点とされています。しかし、全線が開通したときに、JR北陸本線と同じように米原方面行きが「上り」、新潟方面行きが「下り」になるよう、ICの番号やキロポストが変更されました。一方、並行する国道8号は政令のとおり、起点である新潟市に向かう方向が「上り」です。
京都→大阪がJR、京阪、阪急の3路線とも下りというのも面白い。
日本でも有数の通勤区間だが主要3路線とも朝ラッシュ時に"下り"が混むという逆転現象になってます。
たしかに京都から大阪は下ですからなあ。
基本的に道路は日本橋を起点とする1号、4号、6号、14号、15号、17号、20号に向かう道路が上りで離れていくと下りになる傾向がある。
例えば、国道139号線の場合は静岡方面が上り、東京奥多摩方面が下りになるのも静岡方面には1号線があるからだそうだ。
鉄道も南武線・横浜線は何れも神奈川に向かう方が上りで東京に向かうのが下りとされているのは東海道が起点になっているからに他ならない。
高速道路も北陸道は米原が上りで新潟が下り、舞若道も神戸方面が上りで敦賀方面が下りなのも東海道・山陽道を基準としているから。
国道で例外は8号線で新潟は上り、京都が下りになる。
塩尻が逆転してるのはどっちも松本に乗り入れるからでしょうね。松本基準だと長野方面下り、逆方向上りで
統一できるから。
特急はくたかが走っていたころのほくほく線もユニークでした。
普通列車は越後湯沢行(東京寄り)が上り、直江津行(金沢寄り)が下りですが、
特急はくたかは越後湯沢行が下り、金沢行が上り…。
同じ路線で、普通列車と特急で上り下りが逆転する「珍現象」が発生しました。
私鉄までもが「上り」「下り」という表現はおかしいと思う。非常にわかりづらいし。
「東(西)(南)(北)行き」が適当。
それよりは私鉄の場合は東京や大阪、名古屋、福岡などの都市部に向かう電車が上りで逆方向は下りに統一した方が良いと思う。
名鉄では上り下りを案内では使っていない気がするが全然困らない。そして名城線の時計回りと反時計回り(略してCWとCCW)が機械設計の仕事をするようになって機械用語だったのかと気づいた。何とも名古屋らしいね。
国鉄時代、中央本線は東京方面行きは上り、名古屋方面行きは下りだった。現在は塩尻駅を境界として別会社となったので、東京方面行きも名古屋方面行きも下り列車なった。坂道を下る列車が上り、坂道を上る列車が下りというのも違和感を禁じえないが。
標高の低い所から高い所へ向かう列車が上りとなる区間はほぼ皆無だし、地図上で北から南へ向かう列車が下りとなる路線も鹿児島本線とか阪和線ぐらいしかない。