「迷宮」駅や施設をスマホで道案内 国交省が新宿駅や成田空港で実験
国土交通省が2016年11月30日から、複雑な駅や地下街、施設内でも道案内をするスマートフォンアプリ「ジャパンスマートナビ」の実証実験を開始。場所は東京駅周辺、成田空港、横浜の日産スタジアムのほか、12月からは新宿駅周辺も加わる予定です。
バリアフリーや英語にも対応
国土交通省は2016年11月30日(水)、複雑な建物内などでも目的地までの道順を案内するスマートフォンアプリ「ジャパンスマートナビ」の実証実験を始めました。
アプリは無料。Android版に続き2017年1月中旬にはiOS版が一般公開されます。実験場所は東京駅周辺、成田空港、日産スタジアム(横浜国際総合競技場)です。12月21日(水)からは新宿駅周辺も加わります。アプリが使用できる期間(実験期間)は2017年2月28日(火)までです。
ナビゲーションサービスは一般的にGPS(全地球測位システム)が使われますが、その電波が届かない屋内や地下では利用できない場合があります。そのため今回の実験では、屋内各所に設置した無線機器「ビーコン」や既設のWi-Fiなどからの信号と、新たに整備した屋内電子地図などを利用。「屋内外シームレスなナビゲーションの利便性を体感していただくとともに、今後の応用に向けた知見を収集」(国土交通省)するといいます。
実験では車いすやベビーカーを使用する人向けに段差や傾斜、通路幅などを考慮した経路を示す機能や、訪日外国人を意識し英語版も提供。国土交通省は「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として、訪日外国人や高齢者、障害のある方々など、誰もが目的地へ円滑に移動できるための『バリアフリー・ストレスフリー社会』の実現」を目指すとしています。
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