【対談】第9航空団司令×八代弁護士 2016年、「防空最前線」に誕生した戦闘機部隊

緊迫する沖縄・南西諸島エリアの防空に2016年、大きな変化がありました。51年ぶりの「航空団」新編です。その誕生と同エリアの状況について、新編された第9航空団を率い、最前線でその空を守る川波清明司令に、八代英輝弁護士が聞きました。

生まれ変わる「最前線部隊」

 2013年に中国が一方的な防空識別圏を設定するなど、緊迫の度合いが増している沖縄・南西諸島エリア。その防空に2016年、大きな変化がありました。およそ半世紀ぶりの「航空団新編」です。その誕生と同エリアの状況について、新編された第9航空団を率い、最前線でその空を守る司令官、川波清明空将補に、弁護士の八代英輝氏が聞きました。

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航空自衛隊の第9航空団司令と那覇基地司令を兼ねる川波清明空将補(右)と、弁護士の八代英輝氏。

八代「今回の『第9航空団の新編』のような、大きな部隊配置転換というのは、何年ぶりに行われたのでしょうか」

川波「戦闘航空団という『団』が編成されるのは、実に51年ぶりになります。第9航空団の前身は『第83航空隊』といいますが、これは1972(昭和47)年、沖縄返還と同時に編成された『臨時第83航空隊』が元になっておりまして、F-104J戦闘機で対領空侵犯措置を開始いたしました。そして、この翌年に那覇基地に司令部を置く『南西航空混成団(南混団)』が編成されています。南混団は、北部(青森・三沢)、中部(埼玉・入間)、西部(福岡・春日)といった航空自衛隊の各方面隊と並ぶ位置付けではありますが、南西だけは少し規模が小さく、『方面隊』ではなく『混成団』を名乗っています」

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第9航空団の新編記念式典で、若宮防衛副大臣から指揮官旗を受け取る第9航空団の川波司令。

八代「南混団と第9航空団は、どういった位置付けになっているのでしょうか」

川波「南混団は第9航空団を核にする組織です。その第9航空団と、警戒監視をする『南西航空警戒管制隊(南警隊)』というGCI(地上要撃管制。監視情報を元に、パイロットなどへ戦術情報などを提供する)の部隊、『第5高射群(5高)』という地対空ミサイル「ペトリオット」の部隊、これらが南混団の主な部隊です」

八代「E-2C(対空警戒・監視を行なう早期警戒機)の第603飛行隊も南混団の隷下になるのでしょうか」

川波「そちらは航空総隊の直轄である警戒航空隊の部隊ですから、私の指揮下にはありませんが、当基地に所在する重要な部隊です」

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