【対談】第9航空団司令×八代弁護士 2016年、「防空最前線」に誕生した戦闘機部隊

部隊の「お引越し」、その裏側には…

八代「第9航空団が新編されたことで、築城基地から第304飛行隊が異動してきたわけですが、それによって那覇基地の戦闘機(F-15)は何機態勢になったのでしょうか」

川波「約40機になります」

八代「約40機! 大きな所帯になりましたね。飛行機が増えるだけでも大変でしょうが、パイロットや整備の方々はもちろん、その家族の方々も引っ越されていらっしゃったのですよね。全体でどれくらいの人数になるのでしょうか」

川波「隊員だけで約300名、増えました。ご家族も含めますと、その2倍から3倍になります」

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航空自衛隊の主力戦闘機F-15「イーグル」(写真出典:航空自衛隊)。

八代「それだけの受け入れ態勢を作ることも大変だったと思うのですが、どれくらい前から準備されていたのでしょうか」

川波「3年くらい前からです。『防衛計画大綱』に基づいて準備を進めてまいりました」

※「防衛計画大綱」とは、日本の安全保障政策における中長期的な基本指針を示したもので、情勢変化など必要に応じ改訂され、国家安全保障会議を経て閣議決定されます。第9航空団の新編は、2010(平成22)年12月17日に閣議決定された「大綱」に基づき実施されました。なお、2010年9月には尖閣諸島付近で中国漁船衝突事件が起きています。

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