ロシア軍が誇る「世界最大のヘリ」ウクライナ軍が撃破映像公開 実は今のロシアでは生産困難な貴重な機体?

ウクライナ保安庁(SBU)は2025年12月8日、ロシア軍のヘリコプター Mi-26 を破壊した映像を公開しました。

自爆ドローンによる攻撃だった?

 ウクライナ保安庁(SBU)は2025年12月8日、ロシア軍のヘリコプターMi-26を破壊した映像を公開しました。

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ロシア軍のMi-26大型輸送ヘリコプター(画像:ロシア国防省)

 同機については、SBUが2025年6月に撃破を主張していましたが、実際の攻撃映像が公開されるのは今回が初めてです。

 撃破地点は明らかにされていません。しかし、以前には衛星写真で、クリミア半島のキロフスコエ飛行場に駐機していたヘリコプターの位置が火災により黒く変色していた様子が確認されています。

 今回、SBUの公式テレグラムで公開された映像では、SBU指揮下の特殊部隊「アルファ部隊」が、徘徊型自爆ドローンを使用してMi-26を破壊する様子が映し出されています。

 Mi-26はソビエト連邦時代に開発された世界最大のヘリコプターで、搭載する双発エンジンの合計出力は2万3000馬力にも達し、最大離陸重量は56トン、ペイロードは20トンと、C-130「ハーキュリーズ」中型輸送機にほぼ匹敵します。

 同機はソ連崩壊後、ロシアに生産が引き継がれましたが、もともとエンジンはウクライナ・ザポリージャにあるイーフチェンコ=プログレースが開発していたこともあり、ウクライナとの関係悪化後は生産が滞っています。

 欧州の報道によれば、ロシア側はウクライナ製エンジンや部品を代替することで新造機や修理部品の供給再開を目指しているものの、ウクライナ侵攻の影響で作業は進んでいないとみられています。

 そのため、今回の撃破が事実であれば、ロシア軍は 貴重な大型輸送ヘリコプターを失ったことになります。

【画像】い、一直線に…これが、大型輸送ヘリに自爆ドローンが当たる瞬間です

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