「身近にロボット」の時代に向けて 羽田空港でロボット実証実験開始

ロボット導入の「ルール作り」に向けた実験

「Haneda Robotics Lab」事務局の志水潤一さんは、「羽田空港での実験を通じて、国と連携しながらロボット導入に関する『ルール』を作る予定です。人がしたほうが良いサービスとロボットに任せたほうが良いサービスを見極め、サービスの品質をさらに向上できるようにするのが目的」と言います。

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Nextremerの「MINARAI」。最初は名前どおり「見習い」で、利用者とオペレーターとの会話を学習。やがて自動案内ができるようになる(2016年12月14日、中島洋平撮影)。

 今回の実験について日本空港ビルデングの横田信秋社長は、「東京オリンピックが開催される2020年までに、主に国際線発着便数がさらに増加し、サービスに対するニーズの多様化が予想されます。一方で就労人口は減少するため、ロボットの導入は不可欠」と説明。羽田空港を最先端ロボット活用の舞台とすることで、ロボットを身近に感じてもらい、その技術を世界に発信していくことも目指すと言います。

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身体を傾けるだけで進む本田技研工業の「UNI-CUBβ」(左)とWHILLの車いす型モビリティ「WHILL NEXT」。いずれも一般旅客の利用を想定(2016年12月14日、中島洋平撮影)。

 人口減少社会を見据え、公共交通機関での本格的なロボット導入に向けた大きな一歩となるであろう今回の実験。実施時間は基本的に朝10時から夕方16時30分までのあいだで、国内線第2旅客ターミナル出発ロビーの南側エリアを中心に、2017年2月13日(月)まで行われる予定です。

【了】

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