世界初の軍用飛行機はライト兄弟が作った!?「歴史上の偉人」が生んだ知られざる「初めて」(前編)

ライト兄弟は、1903年12月17日に世界で初めて「制御された動力飛行」に成功したことで知られています。これだけでも歴史に名を残したといえるのですが、それ以外にもさまざまな航空分野での「初めて」を記録しています。

カタパルト発進も「ライトフライヤー」が世界初!

 ライトフライヤーは搭載したエンジン(重量低減のためアルミ合金製のエンジンブロックを採用したのも先駆的)の出力が小さかったこともあり、グライダーから大きく設計変更することなく、極限まで重量を絞った設計となっています。降着装置も車輪ではなく、フレームと一体となったヘリコプターのような「そり」を採用しました。

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原子力空母「エイブラハム・リンカーン」の飛行甲板からカタパルト射出される直前のF/A-18E戦闘機(画像:アメリカ海軍)。

 この形式では、自力で滑走して離陸することは困難です。そこで地面にレールを設置し、その上を台車に乗って加速する方式となりました。ライト兄弟が初飛行を果たしたキティホークの海岸は、年間を通して一定方向に強い風が吹く砂浜だったので、風上に向いたレール上を滑走し、離陸に必要な対気速度を得て、ライトフライヤーは飛行に成功しています。

 初飛行に成功した翌1904年から、ライト兄弟は地元であるオハイオ州デイトンのハフマン・プレーリーという牧場(現在のライト・パターソン空軍基地の一部)に飛行テストの地を移します。ライトフライヤーの1号機は、4回目の飛行後に突風を受けて横転し、すぐには修理できないほどの損傷を受けたため、いったん保存することとし、ほぼ同じ形状でややエンジン出力の上がった2号機(ライトフライヤーII)を作って飛行を試みました。

 ただ、ハフマン・プレーリーはキティホークと違い、風はあまり強くなく、風向きも一定しません。2号機は対気速度38km/h前後で離陸可能になることがわかっていましたが、気象条件の整ったときには距離400m以上に達する飛行に成功したものの、風が穏やかな条件では離陸することも困難でした。

【世界初の飛行機用カタパルトも】これがライト兄弟の初飛行を捉えた写真です

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