ロシア軍が誇る「世界最速級の戦闘機」を撃破か 攻撃の様子をウクライナが公開 防空システムも標的に

ウクライナ保安庁は、ロシア軍のMiG-31戦闘機が攻撃を受ける瞬間を捉えた映像を公開しました。

最大速度はマッハ2.8

 ウクライナ保安庁(SBU)は2025年12月19日、ロシアが一方的に併合したクリミア半島にあるベルべク飛行場を夜間に攻撃し、ロシア軍のMiG-31戦闘機など複数の兵器を破壊したと発表しました。

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MiG-31(画像:ロシア国防省)

 MiG-31は1975年9月に初飛行した迎撃戦闘機で、最大速度は現役戦闘機としては世界最速の時速約3400km(マッハ2.8)を誇ります。ベースとなったMiG-25は低空における迎撃性能や航続距離の短さが欠点でしたが、MiG-31ではこれらの欠点が改善されています。

 また、最大探知距離が400kmにおよぶ、強力なザスロンAMフェイズドアレイレーダーを備えます。MiG-31はウクライナ侵攻にも投入されており、ロシアの新型の極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載可能にしたMiG-31Kも登場しています。

 SBUによると、今回の攻撃はアルファ特殊部隊の長距離ドローンを使用したとのこと。MiG-31のほか、S-400「トリウームフ」地対空ミサイルシステムを構成する92N6レーダー、パーンツィリS2防空システムなども攻撃したとしています。公開された画像は、飛行場でトーイングカーにけん引されるMiG-31がドローン攻撃を受ける直前の姿を捉えています。ただ、被害の状況までは確認できません。

 ウクライナ軍は、クリミア半島に展開しているロシア軍の防空システムやレーダー、戦闘機などを狙って攻撃を繰り返しています。

【画像】ロシア軍のMiG-31戦闘機が破壊される瞬間

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