1隻9500億円超! 計画断念が生んだ「令和の戦艦大和」なぜイージス・システム搭載艦は巨大化した?
陸上配備の断念から生まれた「イージス・システム搭載艦」。そのサイズやコストは、まさに現代の「戦艦大和」級とも囁かれています。なぜこれほど巨大化する必要があったのでしょうか。
なぜ巨大化?その意外な理由とは?
コストも巨額です。令和6年度予算では2隻の建造費として3731億円が計上されており、1隻当たり約1865億円です。
しかし、搭載するレーダーやミサイルなどの装備品の費用を含めた総コスト(ライフサイクルコスト=構想段階から配備後の運用コスト、廃棄コストまで含めた40年運用想定での試算)は、防衛省の試算で2隻約1兆9400億円、1隻当たり約9700億円規模に達するとされています。
船体が大型化する理由は、意外にも「居住性の向上」です。この船の任務は、長期間、洋上に留まり続けることになります。期間は数週間から数か月単位にも及ぶと想定されています。
従来の護衛艦は「3段ベッドや2段ベッドが並び複数人部屋」が当たり前でしたが、イージス・システム搭載艦では「全乗組員に個室を与える」方針が打ち出されています。
プライバシーを確保し、Wi-Fi環境などを整備することで、長期間の任務によるストレスを減らす狙いです。また、これは少子化による自衛隊の人材不足を解消するためのアピールポイントにもなります。
一方で乗員数は、まや型(約300名)よりも少ない240名程度に抑える計画ですが、それでも“誰が乗るのか”という人手不足の壁は依然として課題です。
また、どんなにミサイル防衛能力が高くても、巨大な船体は潜水艦の魚雷など水面下からの攻撃には格好の的になるのではないか、というリスクも指摘されています。
戦艦「大和」は巨砲で敵を倒す「矛(ほこ)」でしたが、イージス・システム搭載艦は日本を守るための「盾(たて)」です。
「大きすぎて無駄」と言われないよう、その巨体に「国民の安全」という重い荷物を背負って海に出ることになります。





そう、令和の戦艦大和と呼ばれているがかっての大和型3艦の様に無用の長物、或いは悲運の最期を遂げてもらっては困るのです。そもそも山口県(長門)と秋田県(出羽だがその前は陸奥)に建設する筈だったイージス・アショアの代替なのだから、当然艦名は長門、陸奥と命名されるべきですね。どちらの船も旗艦級戦艦として長く戦い、長門は戦後まで生き長らえたのですから。
大和型を無用の長物とは妙ですね。
大和と武蔵は竣工してから、その無線設備でほとんど戦争全ての指揮を執っていたようなところがありますし、トラック在泊中も大和型以下の第一艦隊の抑止力があったからこそ第八艦隊や第十一航空艦隊の進出を行えたという側面が確かにあります。
18年以降、海軍の主力が基地航空隊に移ってからは、渾作戦・あ号作戦・捷号作戦・天号作戦(場合によっては神武作戦にも参加の公算があった模様です)と投機的な作戦に投入されて戦っておりますが、これで無用の長物でしたら諸外国の戦艦はもっと役立たずになってしまいます。
そもそも、この記事のように、今回のイージス艦を大和になぞらえるような意見は寡聞にして全くと言ってよいほど目にしたことがありません。ライターさんの創作ではないでしょうか。
また大和型が予算上は単なる金剛代艦で固定された保有隻数枠内の「交代選手」でしかなく、イージス艦の保有枠数そのものが増やされ、さらに他のイージス艦とも果たす役割が違う今回の大型艦を同列に並べるのは相当に不自然に思えます。
個人的には「国家防空」を担うことと「背が高い」ことから扶桑・山城の艦名になるかと思っております。