戦闘機も装甲車も「タダであげるよ!その代わり……ニヤニヤ」 兵器の“無償譲渡”そのウラにある戦略

アメリカがポーランドに対し、装輪装甲車「ストライカー」をタダ同然で譲渡すると提案しました。兵器の無償譲渡は珍しい話ではありませんが、そこには譲渡する側、される側双方の様々な思惑が隠されています。

「タダでいいから!」は当然の話?

 一般的に不要になった防衛装備品は予備として保管するか、スクラップとして廃棄されるのですが、いずれにせよ大きなコストを必要とします。そのコストは国防費から捻出されますし、その分だけ新装備の導入コストや重要装備の運用コストにしわ寄せが来るわけですから、それなら他国へタダ同然で売ってしまえばよいと考えるのは当然と言えば当然な話です。

 もう一つ、アメリカが防衛装備品を無償または破格の安値で譲渡して同盟国や友好国の防衛力を強化することには、その国の防衛に係るアメリカ軍の負担を減らしたいという狙いもあります。

 翻って、日本はフィリピンに海上自衛隊が運用していた「TC-90」練習機(フィリピン海軍は洋上哨戒機として使用)を無償貸与・譲渡しています。これはフィリピンの洋上哨戒能力を強化することで、日本にとって生命線であるインド太平洋の安定を図ることを狙ってのことです。

 ドイツは東西ドイツの統一後、旧東ドイツ軍が使用していた「MiG-29」戦闘機を、一説によれば1機1ユーロの破格値でポーランドに譲渡しています。これも不要になった防衛装備品をポーランドに譲渡することで同国の防衛力を強化し、自国の防衛費を使うことなく、最大の軍事的脅威であるロシアに対する防衛力を高めることが狙いでした。

 そのポーランドは、ドイツからタダ同然で譲渡された機体を含めてMiG-29を14機運用していますが、後継機のF-35AやFA-50の数が揃ってきたことから、ウクライナにMiG-29のさらなる無償譲渡を持ちかけていると報じられています。

【え…!】これが日本から「タダで渡った軍用機」です(写真)

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