ホントに35年前の車両ですか!? 「東武の特急」が長生きする、これだけの理由 古びても質が違う!?

東武鉄道の特急形電車は長期間活躍することで知られています。1720系「デラックスロマンスカー」は31年にわたって活躍。そして今回取り上げる100系「スペーシア」は登場から35年が経過しています。名車と言っても良い「スペーシア」の活躍を振り返ります。

ホテルのデザイナーが手がけた豪華な仕様が随所に

 1990(平成2)年に登場した100系「スペーシア」も、長く活躍する車両です。1720系「デラックスロマンスカー」の後継車として、さらに上のグレードを求められた100系は、“Fast & Pleasure”(速度と快適性)を設計コンセプトに生まれました。

 全電動車で動力性能を追求しつつ、床部分の厚さが1720系の50mmから130mmに増え、静粛性が増しています。特に4人用個室は厚さ15mmの純毛絨毯も敷かれたので、並みの特急の付随車と変わらない静かさを実現しました。

 インテリアは、銀座東武ホテルのデザインを手掛けたロバート・マーチャント氏の手によるもので、ホテルの空間を意識していました。例えば、ビュッフェにカウンター式の案内所が設けられていたり、個室のテーブルが大理石だったり、演出と素材へのこだわりが追求されていました。

 4人用個室にはビュッフェに直接注文できる通話装置、オーディオサービス、電動ブラインドまで備えられていました(現在は撤去)。座席鉄として公平に見て、東武特急で最高の座席は、2025年現在でも「スペーシア」4人用個室のものです。リクライニングこそしないものの、座席形状とクッションが抜群に優れており、個室料金を支払うだけの価値を感じます。

 1720系の座席間隔1100mmを維持した普通席は、ハイパック式の背もたれに隣席との仕切り、オーディオ装置(後に撤去)にもなるヘッドレストが備わり、フットレストとインアームテーブルもありました。JRにおける2+2列のグリーン車に迫る居住性であり、東武特急の普通席では現在でもトップクラスの座席です。

【居心地良すぎ】「スペーシア」の快適個室を見る(写真)

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