エアバス「超大型ロングボディ機作る説」実現するの? ライバルは“前代未聞の全長を持つ新型機”検討へ…実現の鍵は

ヨーロッパの航空機メーカーのエアバスが、超ロングボディを持つ旅客機「A350-2000」の開発を検討しているようです。今後果たして、現実になるのでしょうか。

「超でかい飛行機作るぞ」がいまいち盛り上がっていない理由

 しかし、今回のロングボディ化は、約30年前に旅客機の超大型化を巡り世界中の関心を集めたエアバス対ボーイングの論争とは異なり、盛り上がりを見せているわけではありません。

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エミレーツ航空のエアバスA380(画像:エミレーツ航空)。

 当時、将来の旅客需要の伸びに対し、エアバスは、「ジャンボ機」ことボーイングの「747」を上回る大型機の必要性を主張したのに対し、ボーイングはエアバスとほぼ同じ需要予測数を示しつつも747より巨大な旅客機はさほど必要ないと訴えました。結局、エアバスはA380を登場させたものの251機で生産を終えざるを得ず、対抗する形でボーイングが出した747シリーズの胴体延長派生型「747-8」も、貨物型の受注が多数となり、155機で生産終了となりました。

 大型機は一度に多くの旅客を乗せることができ旗艦機として注目を集める一方、就航路線は限られ柔軟な運用ができる機材でありません。これが影響してか、ロングボディの大型機となるA350-2000への関心は今一つ広まっていきません。エミレーツ航空も実は、2019年にそれまで発注が残っていた53機のA380のうち39機をキャンセルしA350などへ切り替えた過去があります。

 また、エアバスがA350-2000の開発にゴーサインを出すにあたっては、ボーイングが777-9から-10を派生させるより、多くの設計変更が必要になるとした海外の報道もあります。A350-2000開発の実現にあたっては、エミレーツ航空のほかにどれくらい航空会社の賛同がエアバスに集まるかが鍵と言えそうです。

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Writer:

飛行機好きが高じて、旅客機・自衛隊機の別を問わず寄稿を続ける。

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