「専用車両」登場で大阪環状線どう変わる? 新型323系電車の魅力とは

8号車はちょっと違う 大阪環状線の混雑状況に合わせた車内

 車内は側面窓に背中を向けて座るロングシートで、乗降用の扉と扉のあいだは10人掛け。ただし、内回り列車で最後尾となる8号車だけは、扉間が8人掛けになっています。これがふたつ目の特徴です。

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混雑対策のため、扉周辺の座席を減らしている8号車(伊原 薫撮影)。

 8号車は大阪駅や天王寺駅、新今宮駅などで他路線への乗り換えに便利な位置となることから、もっとも混雑する車両です。そのため、この車両のみ座席の数を減らし、扉脇のスペースをそのぶん広くすることで、スムーズな乗降を可能にしています。これが、323系が「大阪環状線専用車両」といわれるゆえんです。このスペースの壁面には腰の位置にクッションパネルが設置され、立ち客が楽にもたれられるよう配慮されています。

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肩の入るスペースが確保されているほか、乗客を誘導する効果も見込まれる323系の袖仕切り(伊原 薫撮影)。

 そしてその横、座席に座っている乗客と立っている乗客を仕切る袖仕切りにも工夫が。袖仕切りを車体に直角ではなく斜めに設置することで、座っている人の肩が入るスペースを確保するとともに、乗り込んできた客を車内の奥へ誘導する効果も期待されているのです。

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コメント

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1件のコメント

  1. 『首都圏を中心に導入されている、ドアが横にスライドするタイプのホーム柵』
    全国津々浦々で採用されてますが・・・ご覧になった事無いですか??