新幹線の「巨大な車両基地」が大幅に増強へ いよいよ延伸を見据え増築工事に着手! 完成はいつ?

北海道新幹線唯一の総合車両基地である「函館新幹線総合車両所」の増築工事が本格化します。

2029年9月までに工事完了

 北海道新幹線で、唯一の総合車両基地である「函館新幹線総合車両所」の増強に向けた動きが本格化します。鉄道建設・運輸施設整備機構は2025年12月、札幌延伸に向けた着発収容庫の新築工事を一般競争入札で公告しました。施工会社の選定後、2029年9月28日までに工事を完了させるとしています。

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10両編成のH5系(画像:写真AC)

 函館新幹線総合車両所は、2016年3月の北海道新幹線開業に合わせて開設された車両基地です。検修設備と工場機能を持つ新幹線の総合車両基地の中では、最も北にあります。敷地面積は約36万平方メートル(東京ドーム8個分)と広大で、北海道新幹線の車両「H5系」3編成30両が所属しています。

 敷地内には、新幹線4編成を収容可能な「着発収容庫」、日常的な車両検査を行う「仕交検庫」、車両を分解する大掛かりな全般検査が可能な工場機能、保守用設備などを備えています。「着発収容庫」や「仕交検庫」は防雪対策として、屋根で覆われた建屋構造となっています。

 開設当初から札幌延伸時の増強を前提に建設されており、新設される施設の用地は既に確保されています。札幌延伸時には車両数が増えるため、「着発収容庫」を新築した上で線路を8本増設し、最終的に新幹線を12編成収容することを可能にする計画です。また、電気・軌道総合試験車の機器類検修などを行う「総合試験車線」も1線新設される予定となっています。

 今回発注された工事では、上記の着発収容庫や総合試験車庫、災害予備品庫(2棟)、レール置き場などの新築工事のほか、路盤工などが計画されています。工事では、生コンクリート約5200立方メートル、鉄筋約700トン、鉄骨約1900トンが使用される見込みです。

 なお、北海道新幹線をめぐっては、函館新幹線総合車両所だけでは札幌延伸時に車両基地が足りなくなるため、札幌車両基地も着工しています。こちらは高架形式で、防雪上屋によってすっぽり覆われた細長い構造が特徴。新幹線札幌駅から、在来線の次の駅である苗穂駅付近まで、札幌市の中心市街地を縫うように延々と伸びていく異形の構造となります。函館新幹線総合車両所のような全般検査の機能は備えず、日常的な仕業検査のみに対応します。

【航空写真】巨大!これがさらに増強される「函館新幹線総合車両所」です

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