四国最大の都市の2つの玄関「松山駅」「松山市駅」どっちが栄えてる? 「元祖はこっちだから!!」と叫び続けたい歴史!?

愛媛県の県都・松山にはJR「松山」と、伊予鉄道「松山市」の二つの代表駅があります。利用客は松山市駅の方が上回りますが、それには長年の理由がありました。

どちらの駅も発展中

 なお、駅はどちらも改良が加えられています。現在の松山駅は2024年に高架化されたばかりで新しく、非常に美しい駅です。高架下の1階はみやげ物店や飲食店、コンビニなどが入る「だんだん通り」で、駅弁「松山名物 醤油めし」もここで販売されています。改札部分はガラス張りの「ウォークイン改札」で、カウンタースペースのある落ち着いた空間です。

 2階は台湾交流ギャラリーや待合室、授乳室、トイレがあります。エレベーターは2基、エスカレーターは6基設置されています。天井にも木が張られた美しい空間でした。ホームは2面4線で、高架化前の2面3線より増加しています。

 これにより、リニューアル前のような特急「しおかぜ」「いしづち」と特急「宇和海」が同じホームの前後に停車する運用が解消され、便利な対面乗り換えが実現しました。

 ホーム部分は新幹線駅のように立派ですが、リニューアル前のような駅構内での買い物・食事設備はなく、自動販売機だけなのは注意が必要です。

 伊予鉄の松山市駅も、2025年に市内電車の新電停が完成したばかりです。松山市駅の駅ビルには四国最大の百貨店である「いよてつ高島屋」が入っており、人の動きが活発にあります。

 郊外電車の駅は3面3線。ホーム幅が非常に広く、ベンチが多いのが特徴といえます。高浜線・横河原線・群中線が乗り入れます。

 市内電車の停留場は駅ビルの目の前に2面2線。電停は非常にモダンで現代的ですが、蒸気機関車を模した観光列車「坊っちゃん列車」もここに発着します。

 珍しいのは、郊外電車の架線電圧です。高浜線は直流600Vですが、直通する横河原線は750V。高浜方に直流同士の直直セクションがあります。交流⇔直流は無電区間がありますが、本駅ではそうした区間はありません。

 中央改札口の天井の造形などはとてもモダン。地下改札駅は四国には存在しませんが、地下鉄のような雰囲気です。

 JR松山駅は、高架化により駅西側の便が良くなり、開発促進や伊予鉄の電停移設を控えています。伊予鉄の松山市駅は2026年にイベントなどが開催できる交流広場ができるそうです。どちらも発展中といえる二つの「松山」代表駅。今後も目が離せません。

【どっちが栄えてる…?】これが県都にある「二つの代表駅」です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

最新記事

コメント