「このバスの色、どこかで見たことがあるぞ…」不思議なバスが集まる“島”のなんともおおらかな世界

世界自然遺産に登録されている奄美大島で、見覚えのある塗装のバスが走っています。全体的には違う塗装、しかし確かに「見覚えがある」――そんな絶妙なバスが走る島を旅しました。

「タダ読み歓迎」のバス停も!

 奄美空港から奄美市中心部へ向かうバスは主に「こしゅく第1公園行き」ですが、朝と夕方の計4便は平田町奥又行きです。これら4便はしまバス本社前、ウエストコート前は通りません。

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鹿児島県奄美市の南海日日新聞社前の停留所前にあるガラス付き屋外掲示板に貼り出された南海日日新聞社の紙面(大塚圭一郎撮影)

 奄美空港からのバスの行き先になっている「こしゅく第1公園」はどんな場所なのか気になり、筆者はウエストコート前から向かいました。このとき乗ったのは運行距離が短い市街地線で、来たのは白い車体の日野自動車のマイクロバス「リエッセII」です。行き先表示はなく、フロントガラスの運転席脇に「こしゅく第1公園」と記した紙を掲げていました。

 既に乗っていた女性客と筆者の2人が乗客席に陣取ったバスは、鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線に出ました。しばらく直進すると、次に止まる停留所を知らせる自動音声放送が「南海日日新聞社前」と告げました。鹿児島県の主要日刊紙は南日本新聞ですが、よりローカルな奄美群島だけを発行エリアとしている地域日刊紙が南海日日新聞です。南海日日新聞社は同紙の公称発行部数が2万余りだとしています。

 右手の窓から南海日日新聞社の建物が視界に入り、県道79号沿いの反対方面の停留所沿いにはガラス付きの屋外掲示板が並んでいます。そこには何と、南海日日新聞の紙面のページが1枚1枚、丁寧に貼られていました。この停留所の乗降客は、新聞の「タダ読み歓迎」という気前のいいサービスを受けられるのです。

 女性客はスーパー「タイヨー朝仁店」の前にある「朝仁タイヨー前」停留所で降り、車内は筆者の貸し切り状態に。三つ先の停留所が終点の「こしゅく第1公園」でした。ウエストコート前からの乗車時間は17分ほどで、後払いの運賃は大人200円と手ごろでした。

 こしゅく第1公園は親子連れらの憩いや、犬の散歩にうってつけな公園でした。「近所にあるよくある公園」というサイズ感で、観光名所というわけではありません。バスが折り返しやすく、公園内には公衆トイレがあるためバスが発着するのに好都合のようです。

【あああ確かに!】これが不思議な塗装のバスの“元ネタ”です(写真)

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