「鼻が異様に細長~い実験機」と音速を目指す! NASAがベテラン戦闘機をわざわざ新導入 「他機だと不可能」

NASAは2026年1月15日、複座型のF-15D戦闘機2機を、カリフォルニア州エドワーズにあるアームストロング飛行研究センターの飛行研究機群に加えたと発表しました。

X-59の実験用に新たに機体を購入

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2026年1月15日、複座型のF-15D戦闘機2機を、カリフォルニア州エドワーズにあるNASAアームストロング飛行研究センターの飛行研究機群に加えたと発表しました。

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NASAが取得したF-15D(画像:NASA)

 今回納入されたF-15Dは、オレゴン州空軍州兵第173戦闘航空団(キングスレー基地)から提供されたもので、2025年12月22日に同センターへ到着しています。

 NASAがこれらの機体を取得した目的は、「飛行実証・能力(Flight Demonstrations and Capabilities)」プロジェクトにおける超音速飛行研究を支援し、静粛超音速研究機X-59を用いた各種試験に研究機として使用するためです。

 実際に研究機として試験支援に用いられるのは1機のみで、残る1機は長期的な運用を支えるため、部品取り用の機体として使用されます。

 NASAはこのほかにも飛行研究実験の試験機として、F-15を2機保有しています。しかし、これらは1993年にはハワイ空軍州兵から取得した機体で、原形となる機体は1970年代から運用されてきた、F-15シリーズの中でもかなり初期型の複座機であるF-15Bになります。

 F-15は高高度・高速性能に優れ、武装を解除した状態では、翼下や胴体中央部など外部搭載位置が多く、実験機材の搭載能力にも優れています。また、地上高がほかの軍用機より高いため、他機では搭載できない機材を吊り下げることも可能です。

 そのため、老朽化が進んだF-15Bに代わり、X-59の試験を支援する機体として、より新しく、技術の蓄積によって信頼性や耐久性が向上したF-15Dが選定されました。

 NASAアームストロング飛行研究センターの飛行運用ディレクターであるトロイ・アッシャー氏は、今回納入されたF-15Dについて、「最優先事項は、X-59ミッションの完了まで確実に支援することです」と述べています。

 なお、X-59はロッキード・マーティンとNASAが共同開発している実験機です。通常の超音速飛行では大きな衝撃波(ソニックブーム)が発生しますが、X-59はその発生を極限まで抑え、静粛な超音速飛行を実現することを目指しています。既存の航空機と比べて著しく細い胴体を備えている点が、大きな特徴です。

【すごく、長いです…】これが、機首が細長い超音速戦闘機実験用X-59です(画像)

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