30分毎に走ってたのに…「東京23区最北の鉄道駅」と埼玉を結ぶ東武バス、あっさり廃止なぜ? “抜け道”的な便利路線なのに
東武バスが、草加駅と見沼代親水公園駅を結ぶ「草加22」系統を2026年3月に廃止します。この路線は、数年前まで毎時2本が運行されていましたが、現在は1日たった8往復に。どのような現状なのか、実際に乗車してみました。
小型のバスに大勢の客
今回乗車したのは2026年1月の平日で、草加駅西口16時10分発の便を利用しました。3番のバス乗り場で待っていると、回送のバスが到着。15人が乗車し「草加22」として出発しました。乗客は、途中のバス停から1人加わって16人に。車内には11人分の座席がありますが、車両が小型のために立席の乗客が5人いるだけで相当混んでいるように見えます。
見沼代親水公園駅に向かって乗客が降りていき、終点までの乗客は1人だけでした。乗客が降りたバス停は、他のバス路線と重複している箇所が多い印象を受けました。
「草加22」が走るルートの数百メートル北側では、東武バスと国際興業バスが共同運行する「川12」系統(草加駅~新堀~川口駅)が並行しており、草加駅付近ではさらに他の系統ともルートが重複しています。
そのため「草加22」が廃止された後も、並行路線のバス停まで歩くことで最低限の移動手段は確保できるのかもしれません。しかし、「川12」が走る草加神社通りは交通量が多く、渋滞による遅れが見られます。一方で、「草加22」のルートは“抜け道”となるため、定時性の高さでは「草加22」の方が長けているのかもしれません。
所轄官庁の関東運輸局への届出によると、東武バスが「草加22」の廃止を必要とする理由は「運行回数の減回により経費削減と運転士不足の解消を図っていたが、収支状況と要員状況は改善されないため」とあります。
ちなみに「草加22」の廃止後、見沼代親水公園駅から東武スカイツリーライン方面に向かうバス路線としては、竹の塚駅西口発着の「竹03」系統が挙げられます。この路線は日中毎時2~3本の運行です。
また、草加市のコニュニティバス「パリポリくんバス」の南西ルートが、見沼代親水公園駅から草加駅を経由し、草加市立病院まで結んでいます。日中毎時1~2本ですが、途中で東武スカイツリーラインの谷塚駅などを通るために遠回りになっています。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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