大雪の東京で「ノーマルタイヤ車」どれくらい走ってた? 駐車場で406台抜き打ちチェック! “夏タイヤ率高め”の車種の傾向とは?
東京都で5cmの積雪が観測された日、どれほどのクルマがスタッドレスタイヤを装着していたでしょうか。都内3か所の駐車場で抜き打ち調査を行いました。
冬用タイヤ非装着車の「傾向」とは?
1人で計3つのスポットを巡って1台ずつ調べた結果、チェックしたクルマの台数は最終的に406台。しかし、このうち冬用タイヤを装着していたのは142台で、割合は35%にとどまりました。これはJAFの統計と概ね一致します。
また興味深いことに、冬用タイヤを履いているクルマと履いてないクルマの種類には、ある一定の“傾向”があるとも感じました。
まず“冬用タイヤ率”が高いと感じたのは軽自動車でした。また、比較的新しいモデルは国産車・輸入者問わずスタッドレスの着用率が高く、当然ながらタイヤ自体も真新しいものが多い印象でした。
さらに意外だったのは、スポーツタイプ車の冬用タイヤ装着率の高さです。前述の某スーパーカーは論外としても、当日見かけたダイハツ「コペン」やトヨタ「MR-S」といったスポーツカーの多くがスタッドレスタイヤを履いていました。クルマへの関心が高いドライバーが多いだけに、タイヤの重要性への認識レベルも高いのかもしれません。
一方、“夏タイヤ率”が高いと感じたのは、仕事で一年中使われているだろう軽の商用バンや、型落ちとなった旧世代の高級車などのクルマでした。さらには、夏用のエコタイヤが履かされたままのレンタカーも見受けられました。なかには数人の子どもを含む家族連れが乗っていたケースもありました。
ITARDA(公益財団法人交通事故総合分析センター)の統計では、2019年に四輪車が起こした事故のうち、「路面の凍結や積雪」が原因で起こした事故は1762件を数え、そのうち「タイヤの整備不良」として、夏タイヤ車が起こした事故は約半数以上を占めたとされています。
調査結果から見ても、冬用タイヤに対して「履いている時間はごくわずか」「都心から出ないのに、わざわざ高いお金を出して買う必要もない」と考える人は依然として多いのでしょう。しかし、突然の降雪は今回のように起こりえます。また、今回の雪は翌日にはほぼ溶けていた一方、日陰などでは凍結も見られました。いつどこで滑りやすい路面に出くわすかは、わからないものです。
Writer: 坂上猛禽(ライター)
猫好きな戌年生まれ。幼い頃に見たロータス79のルックスに惚れた勢いでモータースポーツ偏愛を拗らせる。自動車のことであれば市販車・レースカー問わずなんでも食いつくが、どちらかといえば技術と歴史の話が好物。一方で海外取材は未経験のため、当面の目的は「ニュルブルクリンク北コースを自ら走ってみること」と「グッドウッド・フェスティバル現地取材」。





コメント