「この雪でも絶対に走るはずですよ」 “最強伝説”の夜行バス、噂は本当だった! 強さは“数字”に表れている!?
「最強最長」と言われた寒波の日も運行し、“最強伝説”がささやかれる夜行高速バスがあります。雪に強い理由や驚異的な輸送実績、そして筆者が昼間に目撃したバスの正体を探ります。
「あ、ぜんぶ“夕陽”です」
筆者が午前中に鶴岡市内を走る路線バスに乗るために庄内観光物産館停留所で待っていると、夕陽号のバスと同じように黄色い車体に「夕陽」と記したバスが入ってきました。三菱ふそうトラック・バスの大型バス「エアロエース」です。ここは夕陽号が立ち寄る停留所ですが、その時刻は新宿発が5時10分、東京ディズニーランド発が5時55分、新宿行きが23時半、東京ディズニーリゾート行きが23時です。
すると、到着したのは仙台駅前行きとの案内があり、高速バスの酒田・鶴岡と仙台を結ぶ路線だと分かりました。この路線は夕陽号や酒田・鶴岡―山形線とともに庄内交通の主力高速バス路線となっており、庄内観光物産館からも20人近い利用者が乗り込みました。
庄内交通は「高速バス車両の共通デザインとして、黄色地に日本海に沈む夕日をイメージしたデザインを使用しており、『夕陽』の文字は地元の書道家の作品です」と説明してくれました。すなわち夕陽号は東京線を指しますが、「夕陽」と言うと庄内交通の高速バス全体を指すのです。なお、夕陽号は座席が3列独立シートの夜行バス仕様なのに対し、昼行の仙台線と山形線は座席が4列で定員40人です。どちらもトイレを備えています。
夕陽号は現在、乗車日によって大人で7800―9300円に設定されています。しかし、2026年4月1日水曜出発便からは変動運賃(ダイナミックプライシング)を導入し、その便の需要に応じて6500―1万5000円の範囲内で変わります。
運賃改定後、上限は現在より5700円値上がりします。2026年4月以降の出発でお得に乗るには、座席がほとんど埋まる前の早めの予約が鍵を握りそうです。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。





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