“廃止検討”だった路線に「ノンストップ快特」新設 「異色すぎる名物特急」も“走らせます” 富山地鉄「攻めのダイヤ改正」の全貌
経営不振に陥っている富山地方鉄道に、新幹線停車駅と景勝地を結ぶノンストップ特急が“爆誕”します。それだけでなく、特急の利便性向上策を多数盛り込んだ“攻めのダイヤ改正”を行います。
異色特急の行方は?
もう一つのポイントは、「アルペン特急」の継続です。
富山地鉄は立山黒部アルペンルートの営業期間中、沿線の代表的な景勝地となっている宇奈月温泉・黒部峡谷と、立山黒部アルペンルートを直結する「アルペン特急」を休日の午前中に1本だけ走らせてきました。宇奈月温泉から立山までの67.7kmを県都の富山に立ち寄らず、途中の寺田と岩峅寺で2度もスイッチバックするという異色の特急です。前年同期は1時間41分で結んでいました。
そこで富山地鉄に質問したところ、「2026年4月15日―11月30日の期間の休日にも、アルペン特急を走らせます」との回答でした。9時15分に宇奈月温泉を出て、11時6分に立山に到着します。
「スーパーたてやま」の登場、本線の特急の運行区間延長と本数増加、「アルペン特急」の継続と力を入れていく特急列車ですが、収益改善に向けて特急料金を4月1日から値上げします。電鉄富山―立山間、宇奈月温泉から立山はともに大人600円、子ども300円となり、現在よりそれぞれ200円、100円上がります。
「スーパーたてやま」を含めた特急は引き続き自由席となり、「運行する車両は列車によって異なります」(富山地鉄)ということです。看板となる特急列車の強化を利用者数の回復につなげられるかどうか、富山地鉄のダイヤ改正の効果が問われます。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。





コメント