名機の“皮を被った” 「謎の中国旅客機」その内部をついに捉えた! 「ただのパクリ機じゃない」と言えるワケとは

近年、国際航空マーケットで注目を集めている中国の航空機メーカーCOMAC。同社の最初の国産旅客機であるC909は、かつて中国でライセンス生産されていた米国製旅客機とよく似ていますが、その実態はどのようなものでしょうか。

C909はFBW対応で主翼も新設計

 C909の開発において、SAMC時代にMDシリーズ機のライセンス生産で得た知識や経験が使われているのは間違いないようです。ただし、それは単純なコピーではなく、C909独自の技術が盛り込まれています。

 一番の違いはコックピットと飛行制御システムで、C909ではアナログ計器ではなく、ディスプレイ中心のグラスコックピットを採用しており、操縦システムも電気信号と油圧アクチュエーターで操縦するFBW(フライ・バイ・ワイヤ)が採用されています。

 MDシリーズはFBWが民間機で普及していない1980年代に開発されたため、操縦装置は物理的に繋がったメカニカルリンク方式でしたが、C909はより新しい航空機として、現代機基準のFBWとグラスコックピットとして設計されたのです。

 また、機体全体の形こそMDシリーズ機と非常によく似ていますが、主翼については新規に設計された新しいスーパークリティカル翼が採用され、これによって巡航速度の向上と燃費が改善され、また中国国内での運用に適した高温・高地での短距離滑走にも対応できるようになりました。

 つまり、C909という旅客機は、MDシリーズのノウハウや設計思想を受け継いでいるものの、そこには現代旅客機としての新しい技術が盛り込まれており、純粋なコピー機や後継機とはいえない、独自に進化した機体だといえるでしょう。

【写真】えっ…これが謎深き「元祖中国旅客機」驚愕の機内です

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