左手が劇的にラクになる! バイクの神装備「クイックシフター」の仕組み 逆に「MTの楽しさ」を奪うのか?

バイクの左手操作を支援する「クイックシフター」の採用が見られます。レースの世界からツーリングへと普及したこの技術は、単なる手抜き機能なのか、それとも走りを進化させるツールなのかを見ていきます。

ロングツーリングの強い味方。疲労軽減と「操る楽しさ」の新たな形

 レース技術が一般のオートバイに普及した大きな理由のひとつとして、「疲労軽減」が挙げられます。

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「スズキクラッチアシストシステム」を採用するスズキ「カタナ」(画像:スズキ)

 数百キロを走るロングツーリングや渋滞路では、クラッチ操作の回数が非常に多くなり、左手への負担は無視できないものになります。

 シフターがあれば走行中の左手の動作を大幅に減らせるため、体力を温存して安全に走り続けることが可能です。

 また、一部の車種では、減速時のシフトダウンに合わせて電子制御でエンジン回転数を一瞬だけ上げ(オートブリッピング)、ギアを同調させて変速ショックを抑える機能も備わっています。ライダーがアクセルを煽らなくても、システム側でスムーズなシフトダウンをサポートしてくれるのです。

 一方で、ベテランライダーの中には「クラッチを完璧に繋ぐのがMT(マニュアル)の醍醐味」という声があるのも事実です。しかし、クイックシフターはMTの操作を否定するものではなく、あえてシステムを使わずに自分でクラッチ操作をすることも可能です。

 何より、変速の一部を機械に任せることで、ライダーは「ブレーキの強弱」や「ライン取り」「体重移動」といった他の操作により集中できるようになります。クイックシフターはMTの楽しさを奪う敵ではなく、マニュアル車という自由な乗りものを、より奥深く、そして安全に楽しむための「進化」と言えるでしょう。

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