何もかもピンクでした――都市の廃線跡に転生した元「サンダーバード」が徹頭徹尾ブッ飛んでいた件
北陸地方を行き来する特急で活躍していた車両が、かつての面影がないほどド派手なピンク色に塗られていました。なぜこのような姿に生まれ変わったのでしょうか。
車内に案内されると、そこは「車内」ではなかった!?
全く異なる色に塗り替え、客室のリクライニングシートなどを取り外し、床下機器も撤去したクロ681-4の“新天地”は、全く畑違いの「レストラン」でした。
「FUTURE TRAIN KYOTO DINER & CAFE」という店名で2025年9月に開業しました。700円の入場料が必要ですが、京都鉄道博物館の入場券を持っていると無料で入れます。
店員に案内されたテーブルは、クロ681-4ではありませんでした。
筆者が案内されたのは、屋内にあるクロ681-4の後ろにある「2号車」をイメージした列車内を模した空間でした。「食堂車をモチーフとしたメインダイニング」という位置づけで、通路を挟み、1人用座席が向かい合ったテーブルと、2人用座席が向かい合ったテーブルが並んでいます。座席や壁もピンク色で彩られていました。
その後ろの「3号車」にはバーカウンターと半個室が設けられ、プラットホームに当たる空間には山陰本線の高架区間を走る電車を見渡せるテーブルがあります。屋外にはテラス席もあり、全体の長さは約90mあります。
メニューを手に取ると、表紙に「廃線が未来への扉に―FUTURE TRAIN、京都 梅小路に到着」と記されていました。この文言こそ、レストランの世界観を鮮明に映し出していました。このレストランは廃線になった短絡線の跡で、「未来行き」の列車に乗ろうというコンセプトなのです。
また、ピンク色は北野天満宮など京都市の名所で楽しめる「紅梅」をイメージしていました。料理やデザートもピンクに色づけしたり、京都の特産品を生かしたりしており、筆者が注文した「スパイシーチキン&フレンチフライ」(1600円)に添えられていたタルタルソースもピンク色をした「京風アレンジの柴漬けタルタル」でした。北川本家(京都市)の「はんなり京梅酒」のソーダ割り(600円)も注文しました。
来店客ならば中を見学できるクロ681-4は、未来に連れて行ってくれる“機関車”のような存在になっており、特急名を記していた方向幕には「FUTURE TRAIN KYOTO DINER & CAFE」と記載された店のロゴが躍り、行き先表示部分にはそのものズバリの「THE FUTURE 未来」と書かれていました。





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