何もかもピンクでした――都市の廃線跡に転生した元「サンダーバード」が徹頭徹尾ブッ飛んでいた件

北陸地方を行き来する特急で活躍していた車両が、かつての面影がないほどド派手なピンク色に塗られていました。なぜこのような姿に生まれ変わったのでしょうか。

車内に案内されると、そこは「車内」ではなかった!?

 全く異なる色に塗り替え、客室のリクライニングシートなどを取り外し、床下機器も撤去したクロ681-4の“新天地”は、全く畑違いの「レストラン」でした。

Large 20260307 01

拡大画像

「フューチャーバード」になったクロ681-4(大塚圭一郎撮影)

「FUTURE TRAIN KYOTO DINER & CAFE」という店名で2025年9月に開業しました。700円の入場料が必要ですが、京都鉄道博物館の入場券を持っていると無料で入れます。

 店員に案内されたテーブルは、クロ681-4ではありませんでした。

 筆者が案内されたのは、屋内にあるクロ681-4の後ろにある「2号車」をイメージした列車内を模した空間でした。「食堂車をモチーフとしたメインダイニング」という位置づけで、通路を挟み、1人用座席が向かい合ったテーブルと、2人用座席が向かい合ったテーブルが並んでいます。座席や壁もピンク色で彩られていました。

 その後ろの「3号車」にはバーカウンターと半個室が設けられ、プラットホームに当たる空間には山陰本線の高架区間を走る電車を見渡せるテーブルがあります。屋外にはテラス席もあり、全体の長さは約90mあります。

 メニューを手に取ると、表紙に「廃線が未来への扉に―FUTURE TRAIN、京都 梅小路に到着」と記されていました。この文言こそ、レストランの世界観を鮮明に映し出していました。このレストランは廃線になった短絡線の跡で、「未来行き」の列車に乗ろうというコンセプトなのです。

 また、ピンク色は北野天満宮など京都市の名所で楽しめる「紅梅」をイメージしていました。料理やデザートもピンクに色づけしたり、京都の特産品を生かしたりしており、筆者が注文した「スパイシーチキン&フレンチフライ」(1600円)に添えられていたタルタルソースもピンク色をした「京風アレンジの柴漬けタルタル」でした。北川本家(京都市)の「はんなり京梅酒」のソーダ割り(600円)も注文しました。

 来店客ならば中を見学できるクロ681-4は、未来に連れて行ってくれる“機関車”のような存在になっており、特急名を記していた方向幕には「FUTURE TRAIN KYOTO DINER & CAFE」と記載された店のロゴが躍り、行き先表示部分にはそのものズバリの「THE FUTURE 未来」と書かれていました。

【もうスゴかった…】これが「ピンクのサンダーバード」内部です(写真)

最新記事

コメント