有効期限切れでも使えた!? 実は今もひっそり息づく“きっぷの秘策” 令和乗り鉄が知らない「継続乗車船」の世界

きっぷの有効期限が過ぎても列車に乗れる制度が「継続乗車」です。鉄道連絡船があった頃は「継続乗車船」という名前でした。現在も適用される制度ですが、長距離乗車券の有効期間を延ばす秘策としても知られていました。

ワイド周遊券の有効日数を増やすワザだった

 昭和の鉄道旅では、継続乗車船制度を使って「ワイド周遊券やミニ周遊券の有効日数話を1日延ばす」というワザがありました。北海道全域、九州全域など広範囲なタイプがワイド周遊券で、東京、北近畿、福島・会津若松など限定エリアタイプがミニ周遊券です。

 現在も各地域のフリーきっぷが販売されています。しかしワイド周遊券とミニ周遊券は、往復乗車券付きという特徴があります。自由乗降エリアと往復乗車券をまとめた企画乗車券でした。

 ワイド周遊券とミニ周遊券はA券とB券の2枚のきっぷで構成されていました。A券は往路用で、出発駅から自由乗降エリアまで。自由乗降エリアで最初に降りた駅で回収されます。B券は復路用で、自由乗降区間内から出発駅まで。フリー乗降期間中はB券を携帯し、帰りたくなったら、B券を持ったまま復路の列車に乗ります。

 きっぷの有効日数は出発駅から自由乗降区間までの距離によって変わります。例えば、有効日数が7日の北海道ワイド周遊券の場合、1日目に北海道へ向けて出発し、7日目までに出発駅に戻ります。自由乗降エリアの滞在は実質5日間です。

 しかし、ここで継続乗車船制度を利用します。自由乗降エリアで6日間を過ごしても、7日目に出発駅に向けた列車に乗れば、到着が8日目でも良いわけです。東京に帰るなら、7日目に函館行きの特急に乗り、青函連絡船と夜行急行列車を乗り継いで、8日目に上野着、という旅ができます。ちゃんと東京方面に向かっているから、日付をまたいでも乗車したままで良い、というわけです。

 例えば、函館着の特急から青函連絡船に、そして青函連絡船から夜行列車に乗り継ぐ時に長い待ち時間がある場合、次の列車や船の指定を受ければ駅から出られます。もっとも、青函連絡船は深夜も動いていましたし、北海道と本州の列車と連絡線の接続はスムーズでしたので、駅から外に出るほどのことはなかったかもしれません。私も夜行列車で8日目着は経験がありますが、継続乗車船制度で駅から出た経験はありません。

【ちょっと昔】平成を駆けた夜行快速列車を見る(写真)

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コメント

2件のコメント

  1. このルールで問題になりそうなのが佐伯駅で朝6:17の始発を逃した後で

    宗太郎行きの切符を買った場合特急は全列車延岡までノンストップだし

    17:28、19:02の普通のどちらも1駅前の重岡止まり但しここは無人駅

    この場合重岡で車掌さんに継続乗車証明でももらうんでしょうかねえ……

    なおたどり着くだけなら特急で延岡行ってから延岡最終の20:07の佐伯行き普通で折り返しが最速

  2. この記事を読んで、昔々「均一周遊券」で北海道などを周ったころを思い出しました。近畿在住なので、確か北海道の均一周遊券の有効期間が21日だったと記憶しています。有効期限最終日に札幌を出発し、青森から「急行きたぐに」(均一周遊券で急行には乗車できた)で翌日に帰着したことが思い出されます。

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