冬タイヤでも立ち往生? 変わる気候と雪道、対策不備車にはペナルティーも検討

2017年2月現在、今冬も全国各地の道路で大雪によるクルマの立ち往生が発生しています。2014年の法改正で、立ち往生車両の「強制移動」が可能になりましたが、今後さらなる対策の強化も検討されているようです。

立ち往生がさらに立ち往生を生む悪循環も

 2017年2月10日(金)から日本海側を襲った寒波の影響により、鳥取県では1月下旬に続き、記録的な大雪に見舞われました。この間、国土交通省中国地方整備局は2月11日(土)15時30分からおよそ21時間強、鳥取市から湯梨浜町にかけての山陰道と国道9号の一部で、改正災害対策基本法に基づく車両の移動などを行う区間の指定をしました。

 この指定がなされた区間では、道路管理者が通行止めを実施したうえで、立ち往生車両の運転者に対して車両を道路外へ移動させるよう命じたり、命令に応じない場合や運転者不在の場合には、道路管理者自ら重機などを用いて車両を移動したりすることが可能になります。

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除雪グレーダーでの路面除雪作業。道路上の雪を寄せるなどして、クルマが走りやすいようにする(写真出典:国土交通省中国地方整備局)。

 これは、2014年2月に関東甲信地方を襲った豪雪で車両の立ち往生が多数発生したことを受け、同年11月に災害対策基本法が改正されてできた制度です。このときの被害について国土交通省は、立ち往生車両が除雪車両の障害となり、除雪が滞るうちに、さらに別の場所で立ち往生が発生する悪循環が起こっていたと分析しています。

 改正災害対策基本法に基づく区間指定には、除雪車や緊急車両が通行できない状態が長引く前に、「現地の除雪を効率的に実施し、通行を早く回復させる目的」(国土交通省)があるといいます。

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コメント

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3件のコメント

  1. 強制移動の前に雪が降り出した時点でエンカリを撒いておくか積もった時点で除雪をする方が先だと思います。5年前の教訓が生かされてないと思います。エンカリを撒くだけでも違うと思うのですが。

  2. テレビニュースで「チェーンを巻いた中型トラックが車輪から回りして動けない映像」を見ました。
    ノーマルタイヤにチェーンだったのかも知れませんが、あの状況ではスタッドレスにチェーンでも大差なかったように感じます。一方だけの規制強化では効果が薄すぎであり、やはり車両側は「冬タイヤにタイヤチェーンを強制化」で、道路管理者側も「早めの凍結防止剤活用と早めの除雪対応」の双方が働いて初めて効果的ではないの? 都市部でも確かにノーマルタイヤのままにチェーンも非搭載で立ち往生も相当多いのが迷惑甚だしい!

  3. 日本は立ち往生車や事故車に優しすぎ。
    走れなくなった車はゴミなので、海外の様に瞬間的最速で重機で撤去すべき。