リアガラスが割れちゃった! でも“雑な応急処置”で走っていいの? 「なんか怖い」「違反じゃないのか」 弁護士の見解とは

リアガラスが割れてしまったのか、ブルーシートやゴミ袋などでボディ後部を覆い、応急措置をして走っているクルマを見かけることがあります。クルマはガラスが割れたまま公道を走ってもいいのでしょうか。弁護士に聞きました。

リアガラスが割れた時の「最善策」とは

 さらに正木弁護士は、リアガラスが割れたまま走るクルマについて「大切なのは視界確保や部品などの飛散防止、乗員保護など『そのクルマが本来満たすべき保安性を満たしているかどうか』です」とも語ります。

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車体の一部が壊れたクルマは、どこからが整備不良に当たるのでしょうか(画像:写真AC)

「クルマには必ずリアガラスがないといけない、と判断するのは適切ではありません。オープンカーや、後部が金属パネルで作られた貨物車など、世の中には“リアガラスがないクルマ”もたくさん存在します。

 しかし、『本来リアガラスが付いている』のに、リアガラスが欠落して、その部分をブルーシートなどで覆っている場合は、もともとの状態で確保していた安全性が損なわれているため、整備不良であると捉えられやすいでしょう。また、公道を走るクルマには、一定以上の後方視界の確保が求められています。リアガラスの破損や応急処置でこれが損なわれている場合は、厳しい評価を受けるでしょう」(正木弁護士)

 また、正木弁護士は「もちろん運転者側にも事情があるでしょう。『雨が降っている』『荷物がある』『仕事や生活の都合がある』『近くの工場まで数キロだけ移動したい』、その切実さはわかります」と心理的な要因を分析する一方、「だからといって、法律の上で免責されるわけではありません」とも強調します。

「割れたリアガラスをブルーシートで覆うといった応急処置は、静止している時は一見なんとかなるように思えても、実際に運転し、走行風が加わった瞬間に状況が一変しかねません。結局、事故になれば被害が拡大しやすく『危険とわかっていたのに、なぜ走ったのか』と評価され、非難されます」(正木弁護士)

 最後に、正木弁護士は「壊れ方が客観的に大きい場合は、クルマを“動かさない”という判断が最も安全で、現実的に最も揉めにくい選択です」と結びました。「任意保険やJAFのロードサービスなどで運搬できる場合もあるので、迷ったら『自力でどう走らせるか』より『運搬してもらえるか』を検討するのが、一番合理的」だと話します。

【言われてみれば!】これが「元々リアガラスがないクルマ」です(写真で見る)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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コメント

1件のコメント

  1. 大昔、自宅から300キロ程離れた所でやらかした事ある。

    その時は天気も良く近くのディーラーに持ち込んで段ボールを内側メインで固定してもらい大人しくそのまま帰った。

    Dで処置してくれたからOKとかではないが危険が認定されるのはその状態で何かしら事故を起こした場合ではないかな?

    一応トラックや冷凍車・現金輸送車なんかはカメラが付いて今で言うデジタルインナーミラーになってるからそこと比べるのは無意味。尤も車検その物に後写鏡は関係ないそうなので、そうなるとキチンと覆われていれば法的にも問題視されにくいはず。

    但しその状態で事故を起こしたとなると過失や賠償等で不利になるし、安全運転が出来なかった理由がリアガラスを覆った事となればその分の違反にも問われる可能性はあるかも。

    無休憩での漫然運転に似てる。漫然運転だけならすぐ切符切られる事はない、ふらついてたら「まず安め!」と言われるはず。漫然運転が立派な違反として扱われるのは時すでに遅しだが事故が起こってしまってからが多い。

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