船の大部分が“無ェ!!” 驚愕の「低くて平べったすぎる運搬船」まもなく登場 運ぶモノも超巨大!?
商船三井グループが発注した日本初となる内航モジュール船が、2026年中に運航を開始します。船首のブリッジ部を除き、異様に低く、平べったく造られた甲板を持つこの船は、どう使われるのでしょうか。
「旅客機より巨大なモノ」を3本積む!
商船三井ドライバルクの担当者は今回の新造船について、「モジュール船のサイズとしては世界的に見ると決して大きい船ではないが、日本の小さい港にフィットさせた中でも大きめの船型だ」と説明します。
最初に投入されるのは、秋田県の男鹿市、潟上市、秋田市沖で行われる洋上風力発電事業です。JFEエンジニアリングの笠岡モノパイル製作所(岡山県笠岡市)で製造された、風車とタワーを海中で支えるモノパイル式基礎構造物を輸送します。
「1本あたり1500トンから2000トンくらいあるようなものを3本積んで笠岡から秋田に持っていく。モノパイルは直径が10m、長さが 80mで、旅客機よりも大きい。そういったサイズのものを船尾からSPMTに乗せて岸壁からデッキにそのまま積むことになる」(商船三井ドライバルクの担当者)
さらに、運んで来た構造物を、洋上風力発電所の建設を行うSEP船(自己昇降式作業台船)へ直接渡すことも想定し、DPS(自動船位保持装置、ダイナミックポジショニングシステム)も搭載しました。これは船位・船首方向を自動的に制御するためのコンピューター制御システムで、オペレーターが設定した船速で指定した経路に沿って航行したり、ROV(遠隔操作型無人潜水機)のような指定した対象物に一定の距離を保ちながら追尾したりすることができます。
新造モジュール船は船首側にバウスラスターが2基、船尾側に360度回転のアジマススラスターが2基備わっており、これにより本船自体が前後左右、自由に移動できるようになっています。ジョイスティックを用いた手動での制御にも対応しており、タグボートの支援が無くても入出港を行えます。
商船三井グループでは今後、国内洋上風力案件の需要増を見込んでいるほか、アジア近海での運航も考え、2隻目の建造も検討しています。
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。





台船+タグボートより長距離を航行するのが目的なのでしょうか。
せっかく日本で完結する目的の船なら船自体も日本で作ってほしかった…
せっかく日本で完結する目的の船なら船自体も日本で作ってほしかった…