船の大部分が“無ェ!!” 驚愕の「低くて平べったすぎる運搬船」まもなく登場 運ぶモノも超巨大!?

商船三井グループが発注した日本初となる内航モジュール船が、2026年中に運航を開始します。船首のブリッジ部を除き、異様に低く、平べったく造られた甲板を持つこの船は、どう使われるのでしょうか。

「旅客機より巨大なモノ」を3本積む!

 商船三井ドライバルクの担当者は今回の新造船について、「モジュール船のサイズとしては世界的に見ると決して大きい船ではないが、日本の小さい港にフィットさせた中でも大きめの船型だ」と説明します。

Large 20260407 01

拡大画像

モノパイル基礎を積み込む様子(画像:JFEエンジニアリング)

 最初に投入されるのは、秋田県の男鹿市、潟上市、秋田市沖で行われる洋上風力発電事業です。JFEエンジニアリングの笠岡モノパイル製作所(岡山県笠岡市)で製造された、風車とタワーを海中で支えるモノパイル式基礎構造物を輸送します。

「1本あたり1500トンから2000トンくらいあるようなものを3本積んで笠岡から秋田に持っていく。モノパイルは直径が10m、長さが 80mで、旅客機よりも大きい。そういったサイズのものを船尾からSPMTに乗せて岸壁からデッキにそのまま積むことになる」(商船三井ドライバルクの担当者)

 さらに、運んで来た構造物を、洋上風力発電所の建設を行うSEP船(自己昇降式作業台船)へ直接渡すことも想定し、DPS(自動船位保持装置、ダイナミックポジショニングシステム)も搭載しました。これは船位・船首方向を自動的に制御するためのコンピューター制御システムで、オペレーターが設定した船速で指定した経路に沿って航行したり、ROV(遠隔操作型無人潜水機)のような指定した対象物に一定の距離を保ちながら追尾したりすることができます。

 新造モジュール船は船首側にバウスラスターが2基、船尾側に360度回転のアジマススラスターが2基備わっており、これにより本船自体が前後左右、自由に移動できるようになっています。ジョイスティックを用いた手動での制御にも対応しており、タグボートの支援が無くても入出港を行えます。

 商船三井グループでは今後、国内洋上風力案件の需要増を見込んでいるほか、アジア近海での運航も考え、2隻目の建造も検討しています。

【ナニコレ!?】想像以上に“フラットすぎる”運搬船の全貌(写真で見る)

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. 台船+タグボートより長距離を航行するのが目的なのでしょうか。

  2. せっかく日本で完結する目的の船なら船自体も日本で作ってほしかった…

  3. せっかく日本で完結する目的の船なら船自体も日本で作ってほしかった…

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス