軽自動車と普通車が別物のワケ 規格や税、差異の根拠はどこにある?

四輪の軽自動車と普通車とでは近年、価格差が縮まってきており、装備面もさほど変わらなくなってきました。しかし法的にはまったく別物と扱われるのは、なぜでしょうか。

そもそも「軽自動車」とは何なのか

 そもそも軽自動車とは、1949(昭和24)年の法律改正によって、それまでの「小型自動車」が、「小型自動車」と「軽自動車」に分割されて誕生した「自動車の種類」です。二輪、三輪、四輪の区別はなく、寸法と排気量、定格出力が小型自動車より小さなものとして定められ、たとえば自転車に補助エンジンをつけただけの二輪車なども該当します。税金ももちろん安く抑えられました。

 軽自動車検査協会によると、昭和20年代当時の「軽自動車」とは、二輪車や三輪車がほとんどだったといいます。しかし、その後に登場した「軽自動車の規格に沿った四輪乗用車」は、日本の家庭における乗用車の普及率を押し上げました。そうした経緯から、長年にわたり税金が安く据え置かれていたといえます。

 一般社団法人 日本自動車工業会が2016年3月にまとめた「軽自動車の使用実態調査報告書」からは、自家用軽四輪乗用車の所有者について「世帯年収400万円未満の層が最も多い」という状況が見られ、また多くの人がその選択の理由として「税金の安さ」、「燃費の良さ」、「車検費用の安さ」といったランニングコストにおけるメリットを挙げています。普通車への買い替えに対しては、多くの人が「経済的な負担が増すので車を持つことができなくなる」と答えています。普通自動車との購入価格差が縮まってきても、軽四輪が「庶民のためのクルマ」という位置づけは、いまもなお変わらないようです。

 ちなみに、車体の改造などによって前述した軽自動車の寸法規格をオーバーすると、普通車として扱われます。税率が上がってしまうため、あえて軽自動車を普通車にしようとすることは一般的には稀かもしれませんが、光岡自動車でそのようなクルマを販売していたことがあります。

【了】

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