「今日は空港の格納庫に泊まります」現実に!? 前代未聞「格納庫キャンプ」を体験したら「あれ?イイぞ!?」
旅客機の主翼の下にテントを張り、格納庫で一夜を過ごす体験プログラムが北九州空港で始まりました。航空会社スターフライヤーと旅行会社JTBによる、普段は入れない“空の聖域”での特別なキャンプを体験取材しました。
目玉イベントは飛行機のハンガーイン、ハンガーアウト
23時半頃になると、この格納庫の主であるスターフライヤーのA320が旅客運航を終えて戻ってきます。機体はトーイングカーと呼ばれる牽引用の車両(ビンゴ大会ではこの時の車両の搭乗券が当たる)に引っ張られてきますが、スターフライヤーの特徴ともいえる黒いカラーリングの機体が暗闇の中から表われる瞬間は、飛行機ファンでなくても高揚感を覚えることでしょう。
機体が格納庫内に駐機されると、スターフライヤーの整備員による実機を前にした機体解説ツアーが行なわれ、A320を間近で見学・撮影(一部は立ち入り制限あり)することができます。このようなアングルで旅客機を見られる機会は貴重といえるでしょう。
午前1時になると「静寂タイム」となり、格納庫内の照明が落とされます。
各テントには電気式ランタンが準備されており、そこからもれる光によって、駐機されたA320が照らされ、独自の雰囲気を演出します。静寂タイムでは騒音や話し声に注意すれば行動は自由で、テント内の寝袋でグッスリと眠ってもいいし、三脚を活用して格納庫内の機体をじっくりと撮影して楽しむこともできます。
朝の午前6時になると、航空機を格納庫から搬出する準備が始まり、スタッフによるゲストへの声掛けが行なわれます。もっとも、北九州空港では午前6時10分発のスターフライヤー羽田便が離陸するため、このジェットエンジンの音が目覚まし代りになります。
午前6時半から7時頃には一晩共にした機体がトーイングカーで外に出されてターミナルへと移動。しばらくすると乗客を乗せて飛び立っていきます。
飛行機と空港が活動を始めると、ゲストもそれぞれの1日が始まります。サンドイッチボックスとスムージーが朝食として配られ、朝の空港の様子と発着する飛行機を眺めながら、「翼のヒミツキチ」の最後の瞬間を楽しみます。
この特別プログラムは専用サイトでのみ申し込み可能で、4月25日、5月30日、6月20日の3回で募集を受け付けています。各回は12組までが上限で、テントひとつにつき大人最大2名、子供連れの場合は最大3名までが宿泊できます。
料金は、テント1張を1名で利用する場合33万円。大人2名で共用する場合は1名あたり19万2500円です。価格だけ見れば決して安くはありません。
しかし、現役で稼働する空港の夜を体感し、旅客機と同じ空間で朝を迎える体験は、航空ファンに限らず唯一無二の価値を持つといえるでしょう。すでに募集開始数日で一定の予約申し込みがすでに入っているとのことです。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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