ドローンが陸海空を支配? 米DARPAが進めるプロジェクトとは

人には真似できない運用やコストを目指して

 もちろん、DARPAはドローン自体の性能向上にも取り組んでいます。まず、現在ドローンを運用する上で最大のネックとなっているのが航行時間。民生用や業務用のドローンでは30分程度の飛行時間がせいぜいですし、軍事用のドローンも多くは1日から2日ほどの飛行時間が設定されています。

 そうしたなか、DARPAが出資し、民間企業のVanilla Aircraft社によって現在、開発が進められている「THE VA001」は、なんと10日間の無着陸飛行を目指しているのです。航行に利用するのはディーゼルエンジン。2016年11月30日のテスト飛行にて、すでに56時間の連続飛行を達成しており、今後はさらに滞空時間を伸ばす予定です。

Large 170227 darpa 03
10日間の連続飛行を目指す「THE VA001」(画像:Vanilla Aircraft)。

「THE VA001」は30ポンド(約14kg)のペイロードを持ち、1万5000フィート(約4600メートル)上空を最大10日間飛行することが目標です。また試験飛行ではNASAのマルチスペクトル画像撮影機も搭載され、将来的に地上の科学観測、あるいは農業分野での利用が期待されています。

 今回挙げたみっつのソリューションは、いずれもが「低コスト・省スペース・柔軟な運用」というドローンの特長を活かしています。飛行機のパイロットや船舶の乗員の育成、質の維持には非常に高い費用がかかるため、それが省けるドローン兵器は圧倒的なコストパフォーマンスの良さが実現できるのです。

 SF映画では無人のロボット軍団がよく登場しますが、ドローン技術の発展によってその実現も遠い未来ではなくなりそうです。

【了】

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント

2件のコメント

  1. 個人的には海上保安庁に率先して導入して頂きたいです。
    そうすれば海難事故等で捜索活動を行う際に、
    より広範囲を悪天候に関係なく出来る様になると思います。
    また、密漁対策にも現場へ急行出来る様になり、抑止力も期待出来ると思います。
    難易度が高い軍事用より、人命救助に繋がる部分で世界一を目指して欲しいです。

  2. >より広範囲を悪天候に関係なく出来る様になると思います。

    悪天候では小型無人船舶や飛行ドローンの類は使用できないと思いますよ
    基本的に、天候が悪い場合は大型の海自哨戒機や海保船舶が投入される筈です