米軍地上部隊の“守護者”A-10、ついに「最後のパイロット訓練生」が卒業! 残る運用期間はどのくらい?

アメリカのデービス・モンサン空軍基地の公式Facebookは2026年4月9日、A-10CサンダーボルトIIの最後のパイロット訓練課程の卒業式の画像を公開しました。

いよいよ退役の話が現実味を帯びてきた?

 アメリカのデービス・モンサン空軍基地の公式Facebookは2026年4月9日、A-10CサンダーボルトIIの最後のパイロット訓練課程の卒業式の画像を公開しました。

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最後の訓練飛行に向けて点検中のA-10(画像:アメリカ空軍)

 アリゾナ州デービス・モンサン空軍基地に所在する第357戦闘飛行隊は、現時点で唯一のA-10パイロットの正式訓練部隊ですが、最後の訓練生クラスが3月下旬にすべての課程を修了しました。

 A-10は約50年にわたり、アメリカ空軍の対地攻撃の中核として運用されてきましたが、対空兵器の進歩により、同機では対応が難しい場面も増えています。そのため近年は退役に向けて機体数が段階的に削減されており、2026年現在の運用数は約160機とされています。

 こうした状況から、新たなパイロットを育成する予定はなく、今回卒業したパイロットが最後の訓練生となりました。

 最後の卒業式には、イラク戦争で対空砲火を受け、油圧をすべて失いながらも機体を操縦して帰還したキム・キャンベル元大佐が出席し、講演を行いました。

 公式Facebookは「信じられないほどの遺産、忘れられない航空機、そして空を支配する準備ができている新世代の戦士たち」とコメントしています。

 新たなパイロットたちは今後、それぞれの配属部隊へと移ることになります。なお、A-10に関しては一時2026年中の退役案もありましたが、議会の決定などにより、今後数年間は現役として維持される見通しです。

 また4月7日には、同機が対応する旧式空中給油機KC-135ストラトタンカーの不足に対処するため、KC-130などによるプローブ・アンド・ドローグ方式での空中給油を可能にする機首部分にパイプ状の受油装置「プローブ」を装備したタイプの運用試験も行われています。

【画像】飛べるんだすげ…イラク戦争で対空砲火を受けも帰還したキム・キャンベル機

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