右折を譲ってくれるトラックは「そのほうがラク」だから? 優しさではない“プロの判断”のスゴさ 譲られたほうも注意!?

大型トラックが右折しようとする際に、乗用車に道を譲ることがあります。しかしこれは、単なる優しさだけが理由ではないと専門家はいいます。

譲ってもらっても注意してほしい「サンキュー事故」

 また、こういった大型トラックのドライバーの判断は、トラックの運転席の高さも関係しているともいいます。

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右折を譲ってくれたのは優しさだけではない(2026年、松田義人撮影)

「大型トラックのドライバーが、こうした判断ができる背景には、トラックの運転席が乗用車よりもかなり高い位置にあり、交差点の状況が俯瞰的に見えやすい視点にある、という理由もあります。

 右折車がいること、その先の対向車線がどうなっているか、歩行者はいるか――乗用車のドライバーよりも多くの情報が目に入っています。よく見えているから状況を判断できる、判断できるから譲れる。優しさの前提として、視界の広さがあるのです」(島崎教授)

 乗用車とは違う大型トラックならではの事情や、乗用車を運転しているドライバーとは違う視界を持つからこそ右折を譲ってくれることがあるということのようです。最後に島崎教授は、このように大型トラックに右折を譲ってもらった場合でも、乗用車のドライバーには注意してほしい点があるともいいます。

「トラックが道を譲ってくれたとき、つい『急がなきゃ』と慌ててしまいがちですが、ここは落ち着いて進んでください。

 譲ってくれたトラックの左側後方から、バイクや自転車がすり抜けてくることがあります。いわゆる『サンキュー事故』と呼ばれるパターンで、教習所のシミュレータでもよく取り上げられる典型的な事故類型です。

 譲る側のプロのトラックドライバーの皆さんも当然気をつけていると思いますが、左後方の安全を確認してから譲るということが大切です。そして譲られた側も、慌てずにしっかり自分の目で安全を確認してから進む。せっかくの『どうぞ』を、安全に受け取りたいですね」(島崎教授)

 なお、島崎教授は運転⼼理と安全リスクなどについて解説するポッドキャスト番組『プロフェッショナルドライブ』を配信しています。元トラックドライバーで交通⼼理⼠、さらに現役の⼤学教授というマルチな⽴場から、運転にまつわる多彩なトピックを展開しています。

https://prodora.jp/

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Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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