戦車を狩る「未来のドローン」!? 米軍の次世代兵器「スイッチブレード400」が示す新たな戦い方と “真の性能”

アメリカ陸軍が進める次世代歩兵部隊計画に向けて、既存の能力を一新する対戦車ドローンが開発されました。

味方の無人機やセンサーと連携しキルチェーンを迅速化

 小型攻撃ドローン(徘徊型弾薬)「スイッチブレード」シリーズで知られるアメリカのエアロヴァイロンメント社は、2026年5月4日、アメリカ陸軍の低高度追跡攻撃弾薬(LASSO)プログラムにおいて、同社の新型UAV「スイッチブレード400」の試作契約を受注したことを発表しました。

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最大64kmの距離で戦車を攻撃可能なスイッチブレード400(画像:エアロヴァイロンメント社)

 LASSOプログラムとは、陸軍の「歩兵旅団戦闘団(IBCT)」に対し、個人携行が可能な長距離の戦車・装甲車攻撃能力を与えることを目的とした徘徊型弾薬の調達計画です。同プログラムにおいては、すでにイスラエルのUVision社製「HERO90」や、米テキストロン社製「ダモクレス」なども試作契約を獲得しています。

 スイッチブレード400は全長1.2m、直径15cmで、システム全体の重量は40ポンド(約18kg)未満に収められています。既存のスイッチブレード600より一回り小型でありながら、同等の対戦車攻撃能力を持つとされています。また、同社のモジュール式指揮統制システム「AV_HALO」での運用を前提に設計された、初めてのモデルである点も大きな特徴です。

 この「AV_HALO」とは、各種無人機やセンサーなどをネットワークで連携させる統合ソフトウェアであり、最前線における目標発見から攻撃までの一連のプロセスを劇的に迅速化・柔軟化するものです。こうしたシステムが生まれた背景には、ウクライナ戦争の戦訓が色濃く反映されています。

 もはやドローン単体の機体性能だけでなく、複数のシステムを連携させる「ソフトウェアの優劣」こそが、今後の兵器運用において極めて重要な鍵を握る模様です。

【写真】まるでバズーカ!? 歩兵携行可能な発射装置

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